女性は、「服や靴は娘の地味なお下がりをもらう。 マスクを機会に化粧品をやめました」と自身の節約生活を語る。
「スーパーの割引品は当たり前。まわりの皆が恥ずかしいという割引シールだらけのカゴでも平気でレジに出せます」
「給湯温度は気温にあわせてマメに調節し、電気は極力使いません。暗めの部屋なら雰囲気を楽しめるし、暑ければアイスノン、寒ければ古いジャケットを着て過ごしたり。とにかく出かけなければお金は使わないので家での時間を充実させて極力外には出ません。外出せず済んだ休日の達成感半端ないです」
女性の節約はまだまだ止まらない。
「衝動買いはもともとしませんが、余計なモノを増やしたくないので用事が済んだら寄り道はせず即帰宅します。(断捨離をしてからモノを増やすのが嫌になりました)何かをもらったりご馳走してもらったりしたら、自身が払ったつもりでその金額を貯金します。これは40年前からしています」
「お土産は買いません。すべて現地グルメと宿と体験に投資」
怒涛の節約生活を明かした女性だが、「非日常の旅」は大好きなのだという。
「節約して貯めたお金は年に数回の近場の温泉旅行でケチらず使います。お土産は買いません。すべて現地グルメと宿と体験に投資して思い出に残す派です。温泉は150円の入湯税を払うので1泊最低3回は入ります。500円玉は必ず貯金。今までに大きな旅行に2度それで行きました」
最後は、自身の哲学を熱く語っていた。
「要するに見栄を張らずに足るを知れば端からはどう思われても、精神的に安定した楽しい生活が出来ると思います。見栄を張るのは自分が満たされてない証拠で、お金の大切さがわかってたら無駄遣いは出来ないしそもそも他人のことなんて気にならない。生活は貧乏性ですが精神的には富裕層でありたいというのが私の理想です」
返礼品には“体験型”のものも
ファイナンシャルプランナーの大野翠氏(芙蓉宅建FPオフィス代表)は次のように解説する。
<他人からみると節約に見える行為でも、ご本人にとっては何も特別なことはしていない、ということもあります。お金の使い方はひとそれぞれですが、こうして他人様のお金の価値観を知る機会はなかなかありませんよね。今回のコメントも、参考にしたいポイントがいくつかあります。
まず、値引きシールが貼られた食品は、フードロスの観点からも可能な範囲で購入したいところです。なお、大手コンビニエンスストアでは、消費期限の迫っている商品を購入した顧客に対してポイントを還元するなど優遇サービスを展開しています。
さらに、旅行にいってもお土産は買わない、という点も素敵ですね。モノは買わないけど、思い出にはお金を使うという考え方は心が豊かになるのではないでしょうか。コメントの最後にもありますが「精神的には富裕層でありたい」という内容を体現しているように感じます。
関連情報として、私からひとつだけアドバイスさせていただきます。近年のふるさと納税返礼品では、現地体験型が人気です。昨今のコロナ渦において外出に制限がかかり休止しているところもありますが、草木染やサーフィン、グランピングなどさまざまな体験型の返礼品が人気になっています。ふるさと納税でオトクに税制優遇を受けながら、返礼品として商品を受け取るのではなく、体験型で「思い出を増やす」というのもよさそうですね。>
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