40代男性(東京都/年収450万円)は、ある会社で現場監督として働き始めた当時を振り返った。もともと業務経験があり、「好待遇につられて同業他社に転職しました」と、転職の動機を語る。
「ウイークデーに初出社して、そこの先輩たちの仕事の巧みさに感心しました。待遇もいいはずだ、と思いましたがその週末…。仕事帰りに歓迎会を開いてくれるというので、その先輩たちに誘われて飲みに行きました」
男性はその酒席で先輩たちから、会社のこんな実態を聞かされた。
「給料は私より仕事ができる人たちであるにもかかわらず、私が前にいた会社でもらっていたよりも安く、求人情報に提示されていたものは粉飾であることが判明。社内の雰囲気もあまり良くないこともうかがえました」
待遇が魅力で転職した会社にもかかわらず、給与が下がってしまうことがわかった男性。
「なので私は、その歓迎会を境に出勤せずに退職。人手が欲しいからと言って求人情報に嘘を書くんじゃないよ、と思った苦い経験です」
こう顛末を綴り、「面接でもっと詰めた話をしなかったことが、転職失敗の原因だったと思います」と転職が失敗に終わった原因を分析する。それでも「さっさと辞める決断をして履歴書に残るような無駄な月日を費やさなくてよかったと思います」と、退職に後悔はないようだ。
なお、その会社は「1年後に人手不足が原因で廃業した」ということだ。