女性が働きだしたサ高住は、「待遇面」が悪かったようだ。
「面接時に聞いていた年間休日が106日。実際は夜勤の実働が14時間で、日勤2日分(8時間×2日)より少ないため、月に夜勤4回以上するとその月の休みが1日減ると説明されました。計算すると年間休日は95日前後で、月変形労働時間制をとっていたみたいで、日勤だけなら年間休日106日らしいのですが……」
1日8時間勤務で計算し、勤務時間がわずかに短い日があるぶん、休日を減らすという勝手すぎるやり口だ。年間休日が95日しかないとなると、当初の話とは変わってくる。もともとの募集は交代勤務でかけられており、上記の「からくり」は入社後に説明されたため「詐欺的なやり方ですでにやめたい」と女性は考えていたという。
「利用者様の顔も名前もわからない初日から1人での実務を任された」
女性によると、仕事面でも理不尽な思いをしたようだ。
「利用者様の顔も名前もわからない初日から1人での実務を任され、新人研修、教育がありませんでした。完全に一人で放置され『 〇〇さんのトイレ行ってきて~』『〇〇さん起こして食堂連れてきて~』と指示されました」
「3日目で入浴業務を任されましたが、浴槽の使い方の説明のみでやることに。5日目は、訪問スケジュールのほぼ全てが私1人に当てられており、入浴介助、居室掃除、移動介助や排せつ介助と1日中予定が詰まっていましたが、同じ日に勤務の先輩社員には予定なしか2件ほどでした」
こうした状況から「ブラックな職場なのでは?」と判断した女性。入社から1週間で逃げるように退職したという。退職後の心境について聞くと
「休日の少なさ、1人に業務が集中する環境、資格のない職員がインスリンの介助など、医療行為までさせられる可能性があったので、辞めて満足です」
と後悔はない様子だ。
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