廃棄弁当持ち帰り放題!? 学生バイトが歓喜したコンビニの役得と、その末路 | キャリコネニュース - Page 2
おかげさまで11周年 メルマガ読者数
65万人以上!

廃棄弁当持ち帰り放題!? 学生バイトが歓喜したコンビニの役得と、その末路

男性は、東京郊外の大学に通っていた4年間、キャンパス近くの大手コンビニでアルバイトをしていた。

「実は、その店のバイトは所属していたサークルのメンバーたちが、代々受け継いでいたんです。私も、卒論で忙しくなった4年生の先輩の代わりに入ったという経緯でした」

サークルの先輩が後輩を紹介するぐらいだから、職場はアットホームな雰囲気。もうちょっとストレートな言葉を選ぶと「とにかくユルかった」のだと男性は語る。

「日中は大学生で賑わいますが、夕方以降は一気に客が減ります。自分は夜勤だったのですが、とにかく客が来ないんです。睡魔と闘いながら品出しをするのが主な業務でしたね」

その「ユルさ」を象徴するのが、廃棄弁当の取扱いだった。本来、「廃棄」というぐらいだから、きちんと処分しなくてはならないはず。ところが……。

「とにかくオーナーが適当なので、廃棄になったものを食べてもまったく咎められません。それどころか、バイト明けに持ち帰っても、なにもいわれたことがありませんでした。ほかのコンビニでバイトしている友人からは、持ち帰りまで認められていることは驚かれましたけどね」

しかも、男性がアルバイトしていたコンビニでは、毎日のように大量のおにぎりや弁当が廃棄となっていた。ようは需要に対して仕入れが過剰だったのだが、男性がいた4年間それが改められることは一度もなかったという。

「コンビニの過剰発注の問題なんかはネットでは見たことがありましたが、オーナーが困っているという風でもなかったんです。いま考えると赤字経営だったのではないかと思うんですが、謎です」

まあ実際、商品の棚がスカスカだとビジュアル的に寂しいし、客も買い物をしなくなってしまう。そんなわけで廃棄というのは必ず出るものではあるのだが、結果的に男性は食事のほとんどをコンビニの廃棄弁当に頼るようになっていった。

「もちろん、当たり外れがあります。トンカツ弁当なんかが廃棄になっていればラッキーですけど、そうとは限りません。廃棄が、おかかのおにぎりばかりだと、運の悪い日だなと思いつつ、あるだけ持ち帰っていました」

決して公言はしなかったが、同じサークルのメンバーに廃棄した弁当を横流しすることも当たり前だったという。

「学園祭の準備に追われている時期にバイトに入った時のことなんですが、夜勤明けに廃棄のおにぎりと弁当を残っているだけ全部持ち帰ったことがあるんです。徹夜で準備して腹を空かせていたサークルの仲間からは<神か!>と喜ばれましたよ」

しかし、食事のほとんどを廃棄弁当と外食に頼っていた男性は、身体に不調を来してしまったそうだ。

「大学3年生の時に、突然足が腫れて歩けなくなったんです。それで病院にいったら……痛風でした」

偏った食生活の結果であった。以来、男性は廃棄弁当を食べる回数を減らしたという。

「でも……今でも舌が覚えているのか、コンビニ弁当が一番安心する味なんですよね。健康に気をつけて、週1回程度に控えてますけど」

なお、男性の胃袋をサポートしてくれたコンビニは、卒業から間もなく閉店したという。過剰在庫すぎて赤字だったのかな……。

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

人気記事ランキング

  1. 入社初日に「ランチ行ってきます」と残して退職した新人 先輩は「何が気に食わなかったのか解りません」
  2. 有給を却下した上司に「随分と自分勝手な理論を展開してますよね?」と言い返してみた結果
  3. パート先のトンデモ新人に驚愕「鶏皮をやたらと持ち帰ろうとするんです。人手不足だったので上司も黙認していました」
  4. 「前職ではタクシー券の不正利用がバレて首になりました」 驚愕のモンスター新人がさらにやらかしたこと
  5. ボーナス「一律3万円」だった男性、仕事中に「社長一家の豪遊」遭遇して絶望 即行で転職を決意する【実録マンガ】
  6. 恐怖!「中身の一部を食べてました」 売り物の弁当をパカッ! 衝撃の派遣スタッフを目撃した女性【実録マンガ】
  7. 【実録マンガ】市役所のクレーマー「お前、高卒か?」 → 高学歴男性が「院卒です」と答えた結果
  8. “顔採用”にウンザリ 「君の顔ならいっぱい契約取れる。ほぼ採用」と発言した面接官【実録マンガ】
  9. 【実録マンガ】職場で靴を盗まれた? 「警察に通報します」と貼り紙をした女性の怒り
  10. 最悪!上司が重要データを勝手に削除→「責任は部下」となすりつけ その正体は「会長の古い愛人」だった件【実録マンガ】

アーカイブ