「コイツマジか…」と驚く男性。相手は「来てやったぞ!」とドヤ顔でアイコンタクトしてきたという。そこで「早速店長に電話する」はずだった。しかしもちろん、この件は事前に店長に報告していた。
「さすがに悪質で事態を重くみた店長は、警察を呼んで防犯カメラに映ってる男性客を確認しました」
「店長も警察もどーせ来ないだろうとタカをくくっていて、もし来たら110番通報してくれと、事前に打ち合わせした直後の事でした」
それぞれの予想に反してきっちり来店したクレーマーに、
「まさか本当に来るとは思わなかったな~。そして私は店長に電話するフリをして、打ち合わせの通り110番通報したのです」
と容赦ない対応がとられた。
「警官に連行される時の顔は今でも忘れることはできません」
その後の展開は、こうだ。「今(警察に)電話したので少々お待ちください」と伝えると、相手は「この後どうなるか知りもしないで律儀に店内で待っていた」という。
「5分後。店長の代わりにやってきたのはパトカー2台に乗ってきた警官4名でした。『アンタか?じゃあ外で話そうか』 警官に連行される時の男性客の顔は今でも忘れることはできません」
そして、しばらく店外で警官に事情聴取された後は……
「初犯だということ、あっちの人だと思ったらカタギのトラック運転手だったこと、脅迫した金額が80円と少額だったことを理由に処分保留でその場で釈放されました。もちろん警官には個人情報を握られ要注意人物としてマークされました」
なんともお粗末な脅迫事件で、男性も「それにしても…たった80円を脅迫するなんて、よっぽど金に困っていたんでしょうか?」と疑問を呈し、こんな風に考察していた。
「私の推測では、このしょーもない脅迫を足掛かりに次第に要求をエスカレートさせるつもりだったのではないでしょうか? だとしたらかなり悪質ですが、その後の男性客を確認してなので知る由もありませんがね」
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