2つ目のひどい面接は、食品関連企業での面接だった。こちらも社長が直々に面接してきたのだが、途中から雲行きが怪しくなる。「なんでそんな人生になってしまったのか」と言われた女性は、その時点で「あれ?」と思ったという。
面接が進み、求める人材の話題になった時、その不安が現実になる。「別にバイトにやらせてもいい」「この金額を出す必要はない」と言われたそうだ。さらに違和感を覚えたのは、次のような発言だった。
「TiktokやTwitterでフォロワー10万人いるみたいな特殊能力のある人なら別だけど」
募集要項にあったのは「大卒が条件で事務職正社員の募集」だったはず。何より「ハローワークからそんなインフルエンサーは絶対に応募してこないと思います」と女性が呆れるのも頷ける。そもそも「特殊能力」って、一体どんな能力なのだろうか。
さらに業務内容についても「梅の栽培をやらないか」「絶対向いている」「それなら雇ってやる」となぜか、女性の意向とは全く違う農業を提案される始末だった。
「希望及び募集職種と全く違う提案に驚きました」と語った女性。面接の結果は不採用だったが、「インフルエンサーでもなく、梅の栽培は断固お断りしたので(中略)とても納得しています」とのことだった。
以上、2件のひどい面接を紹介した。いずれも社長が面接したケースだったが、一見期待されているようにも思われる一方で、ずけずけと言いたい放題言われることもあるようだ。社長が面接に出てきたら、身構えておくべし。
※キャリコネニュースでは「面接での信じられないエピソード」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/74FZSHAJ