入社したては指導を担当してくれる先輩社員が頼りだが、仕事を全く教えてくれない人だったら困惑しかないだろう。宮城県に住む30代女性は、機械メーカーの事務をわずか4日で辞めてしまった。理由は2つほどあるという。
まず、「初日に出勤したところ、雇用契約や社会保険の話は一切出なかったこと」。雇用条件がはっきりしないままでは不安を感じるのも仕方がない。もう一つは
「私についた指導担当が最悪だったこと。質問すると返ってくる言葉は『知らん』の一言だけ」
と驚きの状況を明かす。(文:真鍋リイサ)
「その日のうちに退職願を速達で送り、そのまま出勤しませんでした」
指導担当でありながら仕事を教えること自体を拒否するこの態度。おまけに
「何を聞いてもこの調子なので、過去の資料を探してやってみようとすると怒る」
と自主的に学ぶことすら禁じられる訳の分からない状態だった。「事務所にいるのは指導役と私のみで、後は全員外回りや工場にいるので誰も助けてくれませんでした」と孤立無援で、女性は仕方なく指導担当の目を盗んで業務を覚えようとした。
「指導担当が席を外したすきにパソコンや過去のファイルを漁っては参考になりそうなものを探す日々が3日ほど続きました」
そんな勤務を続けていた4日目、「例によって指導役が席を外した隙を見てパソコンを漁っていた時」、衝撃のデータを発見する。
「過去の事務員が全員半年持たずにやめていたという記録でした。全員あの指導役に潰されたんだと怖くなり、体調不良と嘘をついて早退。その日のうちに退職願を書いて速達で会社に送りつけ、そのまま出勤しませんでした」
指導担当の冷たい対応を実際に受けていた分、恐怖も大きかったのだろう。女性は半ば衝動的に職場を去ったことについて
「満足。あのまま続けていたら私も潰されていたでしょうし、鬼電や自宅押しかけもなくあっさり放り出してくれたから。社会保険と雇用保険も加入しておらず、給与をもらう前だったのも助かりました」
と全く後悔していない様子だ。
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【即行退職シリーズ】