業務の効率化を図るためのデジタル化をしようにも、うまくいかずに現場の負担が増えることがある。今回は、DX化やデジタル化が進まず、不満を抱えているキャリコネ読者の声を紹介したい。(文:林加奈)
「コンサルに乗せられ、データ基盤がないのにデータ活用のテーマを立てて案の定とん挫」
40代前半の男性(大阪府/素材・化学・食品・医薬品技術職/製造業/1001人以上)の会社では職場のデジタル化にあたってコンサルが入ったという。ところが、
「自社のレベルも把握できずにコンサルの美辞麗句に乗せられて勘違い。データ基盤がないのにデータ活用等のテーマを立てて案の定とん挫。次の段階へ移行と誤魔化して活動のレベルを下げてやり直し」
と、デジタル化失敗に終わったエピソードを語る。
30代前半の男性(京都府/事務・管理/製造業/501人〜1000人)の会社は、
「『念のため』『ないよりはあったほうが……』で機能を付け加えすぎて、入力工数だけが増えた重いシステムができあがってしまった」
という。システムが重いと作業効率も悪くなるのだから、やはりこれも失敗と言わざるを得ないだろう。
50代前半の男性(大阪府/事務・管理/金融業、保険業/1001人以上)の職場では「3年くらい前からDX推進を掲げているが」と前置きし、現状をこう語っている。
「ITのことでは必須のはずのスピーディーな意思決定ができない。簡単なことを決めるのに数か月とか年単位で何十回も会議を開くなどしている。本末転倒とはこのことだと思うし、DX推進など大上段に構える前にこうした社風の改革をすべきだと思う」
と、そもそも職場がDX化できる社風じゃないことを指摘。DXの前に短期間で意思決定できる体制を整える必要がありそうだ。
※キャリコネニュースでは「職場のデジタル化、DXの失敗or成功エピソード」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/27RCED2S
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