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「仕事はなく、会社の規則を読むだけの毎日でした」社内の問題を指摘したら左遷された男性

画像はイメージ

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左遷された経験はあるだろうか。降格されたり閑職に追いやられたり、その結果、中には耐え切れず退職する人もいる。

東京都の50代前半の男性(企画・マーケティング・経営・管理職/年収800万円)もその一人だ。今から3年ほど前、男性は当時40代後半で「とある名門製造業からカーブアウトした会社で内部監査職として採用されました」と振り返る。

「60年以上の歴史がある会社で、非常にコンサバティブな社風でした。それなりにコンプライアンス意識を持っているかと思いきや、想像の斜め上を走っておりました」

このあと、男性が衝撃を受けた数々の出来事を綴っていく。

「あなたは内部監査人以前に、人間としておかしい」と言われる

内部監査職として採用された男性が、「最初に驚いた」というのは「個人情報管理の杜撰さ」だった。

従業員の個人情報を社内外に誤送信した人事担当者に対し、男性は「訴えられる可能性があるから気を付けてね」と声を掛けたそう。ところが男性は「パワハラ扱いを受けました」と責められた様子。パワハラの感じ方は人それぞれだが、その前に個人情報の誤送信が問題だろう。

男性と同時期に入社した部長は、なんとSNSで顧客の悪口を書き連ねていた。発見した男性は、「経営幹部に報告を上げたのですが、言論の自由を盾にSNSは放置されました」と明かす。

さらに、経費の不正使用もあったという。男性は「指摘したが、お咎めなし」と呆れた様子で綴った。他にも色々あったそうで、その都度、男性は内部監査職の仕事を全うすべく努めたのだろう。ところが……

「『こいつは会社の空気を乱す悪い奴』と人事責任者に問い詰められ、企画部門へ異動となりました」

衝撃を受けたであろう男性に追い討ちをかけるかのように、人事部長はこう続けた。

「あなたは内部監査人以前に、人間としておかしい。本来なら解雇したいのですが、日本では解雇のハードルが高いので企画部門へ移ってもらいます」

鬱病になったことを人事部全員が知っていた

こうして、内部監査職から企画部門へ追いやられた男性。

「移ったものの、仕事はなく、会社の規則を読むだけの毎日でした」

と、つらかった日々を回想した。仕事がないだけでなく、なぜか「同僚とのコミュニケーションも禁止され、孤立無援の状況」であったという。嫌がらせ以外の何者でもない。

その結果、「メンタルが病んでしまい鬱病と診断された」。驚くことに男性の鬱病を「人事部門全員が知っている状況」だった。もっともセンシティブな個人情報である病歴をバラされたことで、男性は弁護牛に相談。すると弁護士は「要配慮個人情報は本人の同意なしでは開示出来ない」「会社を訴えれば、ある程度の慰謝料をもらえるけど、その間嫌がらせを受けますよ」とアドバイスした。これを受けて男性は「会社と戦うことは断念しました」と綴る。

その後、退職した男性。収入は「それなりに得られる」ものの、我慢できなかったからだ。前職に向けたメッセージで締めくくった。

「モラルもコンプライアンス意識が欠如した組織は、どのように沈んで行くのでしょうか。生暖かく見守っている今日この頃です」

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