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「14人いた社員も今では6人」人手不足で休めない状況に疲弊する30代男性

画像はイメージ

職場を辞める理由はさまざまだろう。我慢し続けて、心身に支障をきたすのなら元も子もない。しかし、残った人は退職者の分まで仕事をしなければならず、大変なようだ。

愛媛県の30代後半の男性(サービス・販売・外食/年収100万円)は、自身の部署で「1年間で10人辞めている」とし、退職者が後を絶たないようだ。人手不足のせいで、「気が休まらない」ことが最大の悩みだという。(文:長田コウ)

スタッフ2人で60人の利用者を見なければならず「休憩時間も気が休まらない」

福祉関連という仕事柄、「日中ずっと立ちっぱなし」で、定時を過ぎてから事務仕事をこなさなければならず「クタクタでした」と吐露する男性。本来ならこの事務仕事も勤務時間内に済ませるものだが、何しろ人手が足りていないのだ。

そこは、利用者が施設で生活する「入所施設」なので夜勤もある。男性は「夜勤が最悪でした」とこぼす。というのも、スタッフ2人で60人の利用者を見なければならなかったのだ。

「休憩時間も2時間あったが、気が休まらない。入所施設やから気が休まらない」

と、相当過酷な業務であることがうかがえる。

北海道の30代前半の男性(技能工・設備・交通・運輸/年収350万円)が勤めるのは鋳物工場で、「素材の造型から鋳造・加工・組立まで」を担っているそう。そこも人手不足で困っているようだ。

「僕のいる部門は、入社時には14人いた社員も今では6人に減ってしまい…」

と明かす男性。そのため入社当時は5人で行っていた作業を現在は2人で回していると訴えた。

有給休暇を取れない状況も続いている。申請は通るものの、「取っても休んだ分、仕事が溜まって出荷量が減ってしまい、休みたくても休めない」。会社側は人員補充をしているが、雇うのは正社員ではなく派遣ばかり。しかも、

「その派遣も忙しさから1週間以内に飛んでしまい、人手不足が続いていて疲れ果てています」

と、負のループに陥っていることを明かした。労働人口の減少により、人手不足に悩む職場は増えると見られている。すでに人手不足の職場では待遇や職場環境を早急に改善しなければ、状況は厳しくなる一方だろう。

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