それはお昼ごろの時間帯で、銀行内は多少混雑していた。女性は「70代くらいの年配の男性客に、40代くらいの女性行員が隣について終始ATM操作を教えていました」と振り返る。
「私がATMの列に並ぶ前から、行員さんとともに操作していたようです。すると突然、年配の方が『暗証番号って何だ?そんなの知るか!何番なのか教えろよ!』と銀行員の方に詰め寄っていました」
周囲の客は普通にしていたというが、女性は隣のATMを使っていたためよく聞こえてしまった。
「大きな声が耳に入ってきて、コントみたいなやりとりに吹き出しそうになってクスッとしてしまいました。ほかにも『教えてくれない』とか『不親切だ』とか、色々ごねていたみたいです。私がATMを使い終わった後もまだやり続けていました」
ごねる男性客に対し、行員は大真面目に対応していたという。その後ATMを後にした女性は、そのやり取りにどれくらい時間がかかったか知らないというが、行員もさぞかし困っただろう。
ただ、女性はこの男性客にも理解を示し、
「確かになぁ。パスワードとか暗証番号は安全のため使い回すなとか言われるから全部変えた挙句、私自身どれもよく分かんなくなってるのもあるし、教えてくれって気持ちは分かるけど……」
と語っていた。気持ちは分かるが、行員に詰め寄ったところでその場で教えることはできないだろう。
ちなみに暗証番号を忘れると、通帳やカード、届印、本人確認書類を持参して窓口に申し出る必要がある。その後、転送不要の簡易書留で暗証番号が通知されるという流れが一般的だ。
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