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「みんな定時を過ぎたら帰ってますよ」社長の言葉は大嘘だった!  結局、1か月で会社を辞めた男性

高所恐怖症だという男性は、面接時に「屋根の上や屋上に登る事はありますか?」とも聞いていた。もちろん社長は

「施工は下請けにさせていますし、営業職なので屋根などに上がる事なんてありません」

と請け合った。ところが入社してすぐ、恐れていた高所での仕事が発生した。

「初めて屋根に登ったときは焦りました。社員に同行して現場に着くと、普通に落下防止の安全帯を渡され、あれ?なんで行くの?マジで?と疑問を抱きながらも安全帯を装着し、登りました」

「状況確認や下請けの職人への叱咤激励のため、屋根や屋上に上がることが1日に何度もありました。多い時は1日5回くらい上がりましたね」

残業や休みに関しても、社長は嘘をついていた。なんと週3で終電帰宅になっていたという。

「定時過ぎてから週3回のミーティングが1時間ほどあり、それが終わってからも事務処理や発注業務で毎回終電近くになっていました。ミーティングがない日も仕事量が多くて、早くても21時過ぎに会社を出る状況でした」

しかも現場は土曜日も動いているため日祝しか休めなかった。早出はないという話だったが、地方の現場に朝5時半集合で上司と2~3時間かけて地方の現場に行くのもザラだった。

「昼休憩も移動があるのでコンビニでおにぎりを買って食べながら運転する事がほとんどでしたね」

と振り返る。

上司と一緒に地方へ向かったときは、また別の恐怖体験をした。

「上司は運転が荒く、高速は常に150キロくらいで飛ばすし、急に減速したと思えば覆面パトカーぽい車を見た時でした。一般道も飛ばしまくりで、交差点では黄色から赤に変わるタイミングでも突入してました」

普通に行けば約束の時間には着かない距離なのに、15分前に着いていた。帰り道も同様で、暴走の怖さと「働き続けたらこんな飛ばして現地にいかなあかんようになるんや…」という思いに震えた。

しかも、給料日に2~3週間分の賃金を受け取ると、さらなる衝撃が襲う。

「10万円足りなかった気がします。残業や早出の手当てもなしでした。ほかにもリストを渡されてひたすらテレアポをやらされたり……。面接時の話と全く違うので、正直日々困惑していました」

給料はもとより、すべてが裏切られている状況だった。

部長もビックリ「またあのオッサンそんなん言うたんか!!」

耐えかねた男性は、暴走上司とは別の上司(50代)に相談を持ち掛けた。

「部長と同行する日にお願いし、これまでの事を一から説明させてもらいました。『社長から聞いた話とすべてが違います』と言うと、部長は初めはふんふんと聞いていていましたが、『またあのオッサンそんなん言うたんか!!』と大きめの声で言いました」

驚いた部長は、採用活動の内情をこう明かした。

「面接でまともに仕事の内情を言ったら人が来ないから、社長はネガティブな質問には適当に話を合わせて言う。今まで何人も聞いていた話と違うと言って辞めていった」

社長が適当に嘘をつくのは慣れたものだったのだ。しかし部長は、

「親身になって『聞いてた話と違うからビックリしたやろうと思う。会社も〇〇さんの事は今試用期間だけど、〇〇さんにとっても会社に対し試用期間でもある訳だから、よく考えて今後を決めたらいいと僕は思うよ』と言ってくれました」

部長は誠実な人だったが、嘘と判明した以上続ける気も無くなった男性は、翌日、社長に退職を申し出た。

「社長は『ん?なんや?そうか。日付は今日付けでエエな。ご苦労さん』とあっさりしたものでした。即了承され、即日退職しました」

本当の労働条件を言われていたら、「絶対お断りしてましたね」と振り返る男性。その後は「気持ちは晴れ晴れしましたし、もう次の面接などは慎重にならなければならないと身が引き締まりました」と清々した様子で語った。

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