自分の働きに報酬が見合っていない人は、経営側に賃上げを求めてみてもいいのではないだろうか。しかし、給料アップを要求するとキレる経営者もいるというから恐ろしい。ガールズちゃんねるに7月下旬、「給料あげて欲しいと社長に伝えたらキレられた」というトピックが立っていた。
トピ主は税理士法人に勤務する女性で、繁忙期は残業が100時間近くになるのも普通、勤続10年目で担当先も多く、帰宅してからも勉強することばかりで大変だと言う。それなのに、
「繁忙期で残業しても月に手取り21万で普段は手取りが16万程しかなくてボーナスも少なくて年収は300万しかありません」
と嘆いている。仕事の割にあまりにも薄給のため、社長(代表税理士)に「少し給料あげて欲しい」と伝えてみたというが……。(文:篠原みつき)
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「そんな事考える暇あるならお客様の経営がどうすれば上手くいくか考えろや!」
社長の口からは驚くような答えが返ってきた。
「そんな事考える暇あるならお客様の経営がどうすれば上手くいくか考えろや!金の事ばかり考えるよりもっと勉強しろ!」
と怒鳴られたというのだ。これは、トピ主の仕事が「担当先の企業のために経営計画の作成や助言をしたり」する、いわゆる経営コンサルティング業を担っていることを踏まえた言葉だ。しかし、それと給料は別の話。滅茶苦茶な反論だろう。
トピ主は「給料交渉してまさかキレられるとは思いませんでした」と呆れたように書き、「皆さんは給料交渉した事ありますか?」と問いかけた。これに対し、当然のように「転職」を勧める声が相次いだ。
「交渉するだけでキレてくる社長なんて変だし普通に怖すぎる。そんな会社やめたほうがいい」
中には、「おかしい 訴えていいよそれ」と指摘し、「最低時給1200円として8×20+100で260時間としても312,000円」と給与額をはじき出す人も。確かに労働法的にはアウトな残業量だが、そこは会社に都合のいい仕組みになっているのだろう。
なお、トピ主が税理士の資格があるかは不明だが、仮に資格なしだとしてもコンサル業までやって手取り16万円ではやってられないだろう。
交渉した人たちの声「今でもあなたには給料あげすぎだ」と拒否され…
一方で、「1回キレられたくらいで諦めない。『交渉』は別に悪いことじゃないしどっちかが折れるまでやる」という声もあった。実際に交渉したと書く人は少なかったが、もっと落ち着いて物価高など理由を挙げて伝えた、社長に言うと角が立ちそうなので副社長経由で伝えた、など、言い方を工夫したという声がちらほら。
また交渉したものの決裂し、逆に「今でもあなたには給料あげすぎだ」とふだんの仕事ぶりにケチをつけられたという人も。今では、どんなに仕事が残っていても残業せず、割り切って適当に仕事しているという。
中には、トピ主と同じく税理士法人スタッフだったという人もいて、「交渉なんてしても無駄」と悟ったように、こう書いていた。
「(交渉)した所で評価が下がって扱いが悪くなるだけ(中略)私はもう全然関係ない職種に転職した。税務に詳しいから、経理として転職かなり有利だった」
知識と経験を活かして有利な転職をしたということだ。もしトピ主が資格なしで補助業務をしているとしても、それだけの仕事を負わされていて月16~21万円では割に合わず、やはり転職を考えたほうがいいとしか言えない。トップがキレるような人物ならなおさら、別の職場を探したほうがよさそうだ。
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