気に入った製品が廃盤になっていて買えないというのはよくある事だが、それがどうしても納得できないと食い下がる客がいたら……。そんな客の対応に苦慮した記憶を明かす50代男性。ホームセンターに勤務していたとき、「以前買った目覚まし時計が欲しい」と電話がかかってきたが、メーカーや製造番号を聞いても「そんなもんそっちにデータが残ってるだろう」と言い放つ客だった。
押し問答の末、後日客のほうが調べて連絡が来ることになったが、男性が休日のときに電話が入り、急遽呼ばれて対応したという。しかしその時計はすでに廃盤になっており、その旨を告げても相手は「どうにかならんか?」と納得しなかった。しまいには
「あんたの店で買ったんだから、どうにかしろ!!」
と無茶な要求してくる始末だった。(文:篠原みつき)
「それを取り寄せしろ」「キャンセル出来ませんがよろしいで しょうか?」
男性は、後継機があるものの液晶の大きさや操作方法が若干異なることや、「当社未登録アイテムの為、対応はキャンセル不可のご注文品となります」と伝えた。以下こんなやりとりがあったという。
「それを取り寄せしろ」
「キャンセル出来ませんがよろしいでしょうか?」
「違ったら交換してもらえればいいから」
「いいえ、交換も出来ないのですが」
「見てみないと分からないから」
「再販売(店に出す)が出来ないアイ テムなのでお受け致しかねます」
かなり念を押した後、相手に「納得頂けた」と理解した男性は、商品を取り寄せた。しかし、入荷してすぐに電話連絡を入れたが繋がらない。しかも
「お急ぎだったので(最初の電話の時から)何度か電話連絡していたら着信拒否」
という驚くべき結果に。その後、何故か2日後に電話主から「いつまで経っても連絡が来ない」とクレームが入った。男性が、何度か連絡していたことと「入荷日、連絡日、回数」を伝えたところ「まぁそれはえぇ」とスルーされ、「明日ヘルパー に取りに行かせる」ということになった。
ところが案の定、ヘルパーが時計を購入後に再び「交換して」と来店した。男性は「こちらは交換いただけません、交換不可を理解いただいた上でのお取り寄せのアイテムです」と説明したものの、ヘルパーは引き下がらない。ふたたび電話で件の客に連絡を入れ「先日の取り寄せ時の説明を繰り返しご説明」したが
「それでもやっぱり納得いただけず最終的に別の機種と交換」
と不本意な結果になった。しかも客からは「前の方が安い、なんでなんや」とケチをつけられ、「機種が違うので」と答えても「同じ価格にしろ」とごねられ続けた。最終的に価格をどうしたかは明かしていないが、もうどうでもよくなっていたのではないだろうか。最後に
「結局、終わるまで2ヶ月かかりました」
とウンザリしたように書いていた。
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