働いていて限界を感じるのはどんなときだろうか。大阪府の30代前半の女性は、
「会社の業績が悪い時、社員一律で給料を下げられた」
ときに、「この会社はダメだ」と思ったそう。
絶望したのは女性だけでなく、「勝手に下げられ社員のモチベーションが無くなり退職が相次いだ」とも明かした。基本的には、給料の減額には労働者の合意が必要だ。一方的に行えば、このように会社にとっても不本意な結果になるだろう。(文:天音琴葉)
「筆記具が飛んでくる、蹴飛ばさされてボコボコになった備品……」
退職者が続出した結果、「残った社員で何とか業績を回復させた」というものの、前述の通り給料は減額され、「基本給をかなり低くして手当で誤魔化す典型的なブラック企業だった」と女性は吐露した。
激務で薄給では、従業員の心が蝕まれていき、職場での人間関係もギスギスするものだ。パワハラも横行していたという。
「パワハラを繰り返す上司が放置され、毎日怒鳴り声が響き渡るなか仕事をしていた。タバコを吸う人達はタバコを吸いに事務所を出るが、吸わない人は逃げ場が無く精神的にキツかった。最終的に該当人物がクビになったが、遅すぎたと思う」
パワハラ上司は解雇されたとしても、給料が下げられたままでは、残った社員が辞めるのも時間の問題かも。
神奈川県の60代女性は、10年ほど前に退職した会社で、「この会社ダメだ」と思った出来事をこう振り返る。
「代表のパワハラがすごかった。私にはそうでもなかったけど、セクハラにあった従業員や取引先の方にもセクハラをして、契約破棄になったことも」
会社の代表にもかかわらず、所構わずハラスメントを繰り返していたとは驚きだ。「筆記具が飛んでくる、蹴飛ばさされてボコボコになった備品……」と、女性は今も忘れられない様子。すると「そういえば」と思い出したかのように、二つ前に勤めていた会社の代表についても、
「お中元お歳暮を自分のデスクの周りに積み上げて、置けなくなると自宅に持って帰っていた。自分と家族でひとり占め」
と吐露した。聖人君子である必要はないが、人の上に立つからには後ろ指をさされるような行動は慎んだほうがいいだろう。
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