修繕費用をケチった結果、実際に損害が出てしまったエピソードもある。静岡県の40代女性は、20年前に半導体関連の企業の研究所で契約社員として働いていた。ある時、「建物の軒下に蜂の巣があることを、視察に来た本社の労働安全課の担当者に指摘されました」という。ところが、
「『スズメバチの巣ではないから放っておいても大丈夫』と、研究所の総務課長が言いました。私はこの数日後に契約期間満了で退社が決まっていましたが、その後どうなったか気になります。研究所は意外と来客が多いので、社員ではなくて社外のお客様がもし蜂に刺されたら大変ではないでしょうか」
と心配したことを明かす。スズメバチでなくても、ハチの巣があるなら早急に駆除するべきだろう。そうした職場の危機管理に無頓着な会社だったのか
「この会社、研究所の建物のほんの少しの雨漏りを放置していたら、深夜の大雨で倉庫が水浸しになり、研究所で使う材料をダメにしてしまったこともあります」
という悲惨な事態になったことも。初めから必要な経費をかけておけば、そのような損害は出なかったのではないだろうか。
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