新入社員がすぐ辞める職場には、何かしらの問題があるものだ。愛知県の20代男性は勤め先について、
「新入社員は長くても1年、短いと2か月で辞めていきました」
と打ち明ける。元凶はリーダーだった。(文:天音琴葉)
「部下が間違えても我関せず」
その会社は病院から飲食の仕事を請け負っており、男性は調理師として勤めていた。正社員は男性を含めて4人で、契約社員と数十人のパート社員で現場を回していた。ところが、
「朝、昼、夕の朝礼がなく、連絡事項はリーダーが知っていて、他の社員やパートは一切聞かされず仕事を続けていました」
と、報連相が全くできていなかった。そのため、患者の健康に関わるような本来あってはならない配膳ミスも起き、「現場はグチャグチャ」だった。病院の栄養士から、厳しく注意を受けることも多かったそう。
問題がリーダーにあることは明白だった。朝礼しないにしても、リーダーなら部下に情報を共有しなければならないが、
「仲の良い社員やパートには情報を伝えるのに、それ以外には一切情報を伝えず。部下が間違えても我関せずといったように次の仕事の準備をしていたり、部下のやったことだから私は知りませんとキッパリ言う」
とし、「悪い意味ですごい人でした」と批判した。
こうした混乱状態が半年ほど続き、ついに病院から「食事の入れ間違えが多い」という理由で契約を打ち切られた。当然の結末だろう。
男性は現在、別の職場に派遣されて働いているようだ。そこには問題のリーダーもいるという。リーダーは紆余曲折あり契約社員になったものの、「態度は依然として大きい」そうだ。しかし男性や同僚たちは大して気に留めていない様子。というのも……
「私が以前の職場のことを社員やパートに陰で言っているため、みんな適当にあしらいその人には近づかないようにしているようです」
リーダーは過去の行いを反省しているだろうか。
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