傷跡には「タッチペンで塗って直そうとした形跡」があった。つまり、車を擦った社員は自覚があるという事になる。すぐに全社員が集められ「犯人探しがスタート」した。しかし、いくら犯人を捜しても「誰も知りませんの一点張り」で、名乗り出る者は現れなかった。支店長は
「細かな傷や飛び石とかの傷なら『気づきませんでした。誰か分かりません』が通るが、さすがにこれはひどい」
「タッチペンで修正までしてんだから間違いなく犯人はこの中だろ?勝手に誰かが傷つけて勝手にタッチペンで修正でもしたのか?おかしいだろ?」
とキレ出したが、最後まで犯人は現れなかった。投稿者の男性は
「結果的に、誰も心当たり無いのに勝手に傷ついて勝手に修正された事になり決着した不思議な事件です。 私も誰が車ぶつけたのかは最後まで分かりませんでした。」
と、結末を語った。犯人は始末書が怖くて言い出せなくなってしまったのだろう。当時はかなりの修羅場だったに違いないが「勝手に傷ついて勝手に修正された」という、とぼけた理由で決着したのは奇跡である。
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