働き方改革により長時間労働は是正されつつあるが、ブラックだと感じる職場はまだあるようで……。投稿を寄せた愛知県の50代女性は、一般家庭にレンタルの掃除用品を届ける仕事をしていた。「自分の好きな時間に出来そう」という理由から始めたが、
「自分の車で配達しなくてはならず、ガソリン代も出ません」
と出だしからショックを受けた様子。しかし働く前に説明はなかったのだろうか。また、マイカーで配達を行う場合には手続きが必要なはずだが……ブラック臭の漂う職場である。女性は、ほかにも衝撃の勤務実態を明かした。(文:天音琴葉)
「回収できなければ収入もありません」
レンタル商品を届けるだけでなく引き取りも行う。そこまで完了して報酬をもらえるという完全歩合制だったようだ。
「届けて回収して収入は数百円、回収できなければ収入もありません。留守がちな家。忘れていたから次でと言うお客さんなど大変でした。行く前に電話をしなくてはならなかったり労力ハンパなく……」
数百円の収入を得るために、どれだけのガソリン代や時間がかかっていたのだろうか。
割に合わない業務はほかにもあり、月に一回、ミーティングに参加しなければならなかった。報酬は出ない上、ミーティングとは名ばかりで、実際は自社商品の販売会だった。
「商品を買わされ、化粧品やら食器、食品、数知れず。しかも突撃セールスもさせられました。ミーティングは欠席は理由を言わなくてはならず、だけどお金はもらえません」
商品を売りつけられたら、騙されたと思っても不思議ではない。一般家庭への訪問販売も、配達の職務の範囲を超えている。「あほらしくて辞めましたが不信感が残りました」と当然の結末を書いていた。
収入がプラスになるどころか、マイナスになったのではないだろうか。こんなこともあるからパートであれ、ある程度は慎重に選んだほうがいい。
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