上層部の思惑が幅を利かせて現場を無視してしまっては、組織は成り立たない。クリニックの受付、事務として働く30代女性は、自身の職場の危機を明かした。
ある日、勤務先のクリニックに数名が同時入職してきたという。
「急に入職が決まり、ポストは部長や係長など役職付きでした。並々ならぬ経歴の持ち主たちかと思いきや、全くの未経験者たち」
医療系の知識がない中途採用者たちがいきなり管理職になったのだ。一体どういうことだったのか。(文:湊真智人)
「未経験者たちが上に立つ事によって現場は大混乱」
「どうやら理事長のコネ入社らしい」と裏事情を明かす。なんと「自分が贔屓にしていた眼鏡店が潰れたからそこの社員達を全員囲った」というのだ。コネ入社はともかく、問題は事務方とはいえ医療の素人を管理職に据えたことだ。
「未経験者たちが上に立つ事によって現場は大混乱」
と困惑ぶりを語る女性。指示を仰ごうにも話が通じず、挙句の果てには、
「医療用語・専門用語は分からないから分かるように話せ」
とキレる始末だった。少し考えれば見通せそうな結果だが、理事長の決定は絶対だったのだろうか。「そりゃそうだろう」と女性も呆れ返り、
「普通は現場から下っ端からコツコツ働いて経験知識を身につけてからそのポストにつくのだから」
と話している。現場で一から経験を積んでいる人たちのやる気も削がれるだろう。実際に、他の現場のクリニック勤務のスタッフも呆れて「どんどん離職」しているという。しかし「本部はこの事態に気づいてもいない様」と現状を明かし
「破滅はすぐそこです」
と絶望感をにじませた。
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