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誰しも給料と仕事量が見合っていない職場を辞めたくなるだろう。長野県の30代女性は前職で「搾取されている」と感じ、転職したそうだ。
その職場には「経理と給与計算、社労手続のみ」を担当していた人がいた。その人は「数字を扱っているから」という理由で電話対応を免除されていた。年齢や勤務年数はわからないが、「私よりも給与が高かった」という。
だがその人が辞めると女性がすべての仕事を引き継ぐことになった。それなのに給与を上げてもらえなかったそうだ。(文:天音琴葉)
「どれだけ頑張っても毎日12時間職場にいる状態」
職場はなぜか後任を雇わず、すべての仕事を押し付けられた女性。
「それまで私の担当だった法律事務と電話対応や名もなき事務以外にも、前任の担当業務すべてをすることになりました」
だが可能な限り業務を効率化し、「1年かけてなんとか決算期以外は残業もほぼない状態にまでもってこれた」という。すると職場は味をしめたようだ。さらに他社の経理等の仕事も追加され、「どれだけ頑張っても毎日12時間職場にいる状態」に。前任者と勤務年数が並んだものの、「給与も賞与も低いまま」だった。
「仕事量の多さと労働時間の長さを訴えても改善してもらえなかったことで安く便利に私を使いたいだけなんだなと諦めがつき転職を決めました」
また、前任者から引き継ぎ経理や給与計算もしていた女性は、次のことから搾取だと確信したようだ。
「前任と同等はもちろんそれ以上の給与と賞与を出せるだけの利益が出ていたのも分かっていたので余計に耐えられませんでした」
仕事ができる人に業務が多くなりがちな職場は意外とある。だが見合った給与を渡さなければ逃げられるだけだ。