女性によると、その上司は行く先々の利用者やその家族について、「あのババア邪魔」などと、介護士とは思えないような陰口を繰り返していたという。他にも
「休憩時間以外は禁煙のはずだが、同行中の車で喫煙、挙句寝坊してサービスをすっぽかした話や、しんどいから利用者宅で寝させてもらった話を武勇伝のごとく披露してきました」
と、聞いているほうが恥ずかしくなるような痛々しいエピソードも明かした。そんな非常識な上司から、女性はあるとき激しく叱責されてしまう。
「利用者宅に賞味期限が2年過ぎたマヨネーズがあり、利用者さんに相談の上破棄したところ『そんな勝手なことをするのは、あなただけ。そんな勝手なことをする人は見たことない』と立たされて叱責」
食の安全を考えれば当然の対応だが、こうした当たり前なことでも勝手な行動とされてしまった。耐えかねた女性は、上司の問題行動をさらに上の上司に相談した。すると
「どうも一般職員は問題と思っているものの、上層部問題なしとしているとのこと」
と、事態は好転しなかったらしい。結果「何のために介護をしているのかわからない事業所だったので、退職しました」と、当然の顛末をつづっている。
組織としての自浄作用が働かない環境では、真摯に働く職員が疲弊してしまうのは当然だろう。
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