男性が初めて事態を知ったのは、出社するタイミングで確認したメールだった。驚きつつもすぐさま上司のもとへ向かい「確認不足でした」と謝罪しようとしたが、上司はそれを遮りこう言った。
「お前がぶつけた。なんで言わないんだ」
上司は話も聞かず、男性を犯人と決め込んだのだ。確認不足は詫びたものの、男性には心当たりがなかった。その時点では、車に搭載された2台のドライブレコーダーのうち1台は故障、もう片方はネット上で見るタイプだったが、連休で総務が不在のため映像を確認できていなかったという。上司は証拠の確認もしていなかったのだ。
「その後、総務が出社してきていたのでネットのドラレコを上司と総務が確認していたが全く問題なかった」
つまり駐車中の当て逃げということになるが、機械の性能上、その間の録画は出来ていないとのことだった。
犯人こそ特定できなかったが、過失の疑いは晴れた。だが上司の態度は信じがたいものだった。
「『お前がぶつけたと思っている』と何故かトーンダウンの決めつけを展開され当方がブチギレ」
無実の証拠があるにも関わらず、主張を曲げない上司。これに対し男性は、語気を強めながらこう反論した。
「いやいや当て逃げされた傷ですよ。確認不足は認めますが自分でぶつけていないのにぶつけたなんて言えませんよ?」
正論を突きつけられ、いよいよ立場がなくなったのだろう、何故か上司の「論点ずらし」が始まった。
「自分の若いころの苦労話などわけわからないことを話し始めました」
「わざわざSDカードを初期化しただの色々あることないこと言っていた」
男性も怒るどころか、呆然としたことだろう。以下のような後日談で投稿を結んでいた。
「上司はその後異動になりましたが、そんな調子なのでずっと課長どまりです」
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