さらに理不尽なことに、「残業代は給与に見なし時間込計算という建付け上、全く無し」だった。
もちろん、みなし残業制であっても、みなし時間を超えた分は残業代を払わなければならない。また、男性は徹夜で働いたというから、深夜残業分の割増賃金を払わないのも違法だろう。しかし、そうしたことはお構い無しの会社だったようだ。
こうした状況に「給与より休みが欲しいと思いました」と、当時を振り返る。あまりの理不尽さに、憤りを感じていたようだ。
「実際は給与も安く、そのうえで、ぶらぶら遊んでいる上司は破格の待遇と莫大な報酬を貰っていたのですから、残業なんぞやってられるか!という感じでした」
神奈川県の40代男性(営業/年収950万円)は15年前、外資系IT企業で働いていたときの劣悪な労働環境を明かしている。
「21日間連続出勤で、週2日徹夜を3カ月間していた時(残業200時間)、お金よりも休みが欲しいと思いました」
さらに男性を追い込んだのが、不可解な昇格だった。
「担当営業にもかかわらず、お客様との契約の都合上、グローバルアカウントマネージャーの職位で私の署名が必要で、給料据え置きでわけのわからない昇格をしました」
いわゆる「名ばかり管理職」ならぬ、契約のためだけの「名ばかり昇格」だったのだろう。上司も無責任で「不正取引を指示してくる」人間だったようで、心身ともに限界だったに違いない。
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