そんなある日、保管場所からサンプルが大量になくなっていることが発覚した。さらに、不穏な出来事はそれだけではなかった。
「それと同時に社員の机に入っている財布からお金が抜き取られている事件も数回起こりました」
社内に泥棒がいる――。疑心暗鬼になりそうな状況だが、犯人は意外な人物だった。
「結局、サンプル生産に関わっていた新入社員がそれらのサンプルを売り飛ばしていた事が発覚しました」
サンプルの管理に関わる立場を悪用し、入社間もない男性社員がフリマアプリや買取店などで換金していたのだろうか。大胆かつ悪質な犯行だが、会社側が下した処分もまた、生々しいものだった。
「弁償か警察に届けるか迫られたようです」
会社はこの件を公にはせず、内々で処理することを選んだようだ。
「内部では秘密にされていましたが、その男性社員の両親も会社に呼ばれ、弁償か警察に届けるか迫られたようです」
本来であれば即座に警察沙汰になってもおかしくない事案だ。しかし、若さゆえの一度の過ちと見たのか、あるいは社内の不祥事が表沙汰になることを避けたかったのか、会社は「親を呼び出して弁償させる」という示談の道を選んだ。
呼び出された両親の心境はいかばかりだっただろうか。息子の就職を喜んでいたはずが、まさか窃盗の弁償のために会社に呼びつけられるとは、夢にも思わなかったに違いない。
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