労基署の指導により、朝のルーティンは表向き「自主参加」へと変更された。しかし、会社側の態度は変わらなかった。
「毎日のように『協力お願いします』と言われ続けメンタルが不調になった」
「自主」と言いながら実質的に強制する同調圧力は、是正前よりも精神的に追い詰められるものだったかもしれない。
配置換えで「定年前の老人がやるようなポジション」に
さらに、会社からの報復とも取れる人事異動が男性を襲う。
「最終的には、11年続けてきたポジションを、定年前の老人がやるようなポジションに突然変更し、自尊心をへし折るという嫌がらせを受け……」
長年積み上げてきたキャリアを否定されるような配置転換は、男性にとって耐え難い屈辱だったに違いない。適応障害を発症し、休職を余儀なくされてしまった。
しかし、男性はただ泣き寝入りしたわけではなかった。
「その後、労働準備時間として、無賃労働分の賃金を請求をかけて17万円くらい支払わせました」
心身ともに深い傷を負った代償としては少ないかもしれないが、会社に非を認めさせたことは、男性の意地と言えるだろう。
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