その会議では、支店長クラスが売上順に座らされていたという。そして、成績の低い支店の支店長や次点クラスが、徹底的に罵倒される場となっていた。さらに、売り上げワーストの支店の支店長と副支店長に限っては、本社の一室に集められたという。
「売り上げの伸びない理由を述べさせ、とうとうある女性は泣きだしました。いじめと怒号とつるし上げの罵倒の会議でした」
さらに女性が絶句したのは、上層部の振る舞いだ。社長と専務、そしてその妻という同族経営の面々は、狭い部屋で堂々とタバコをふかしていた。
「この分煙禁煙の世の中に昭和のルールがまかり通っていました。コロナ前まではそれが日常で私は嫌で嫌で仕方ありませんでした」
怒号が飛び交い、煙が充満する密室。女性はコロナ禍で移動制限がかかり、この総会が中止になった際には「本当に小躍りして喜んだ」と当時の心境を明かしている。
だが、この会社の本質的な恐ろしさが牙をむくのは、パワハラ会議がなくなった後のことだった。【後編】へ続く。
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