日本リスキリングコンソーシアム(主幹事:グーグル合同会社)は3月、グーグルが20年以上にわたる人材マネジメントの研究成果を凝縮したオンライン講座「Google People Management Essentials」日本語版の無料提供を開始した。
新規および既存会員を対象に、先着1万人へ受講アカウントを配布する。通常は約7700円相当(月額49米ドル、1ドル158円換算)の費用がかかる講座を、修了まで無料で受講できる機会を設けることで、国内のマネジメント層の育成を加速させる。4月8日現在も配布中だという。
「Gemini」や「NotebookLM」を管理業務に活用する手法も伝授
本プログラム提供の背景には、多くの新任マネージャーが体系的なトレーニングを受けないまま実務に従事し、それが従業員のエンゲージメント低下を招いているという現状がある。米ギャラップ社の調査では、エンゲージメントの低さに起因する生産性低下は、日本経済に年間約5240億ドルの損失をもたらしていると推計している。
同コンソーシアムは、こうしたマネジメントの質の低下が招く経済的損失を課題視し、業界を問わず応用可能なマネジメントナレッジを広く普及させることで、組織の成果最大化と人材流動性の向上を目指す。
プログラムの内容は、約8時間のオンライン学習で構成され、受講者は自分のペースで進めることが可能となっている。グーグル社員による講義に加え、実際のビジネスシーンを想定したトレーニング、さらに生成AIの「Gemini」や「NotebookLM」といった最新のAIツールを管理業務に統合して活用する手法も組み込まれている。修了者にはグーグルが発行する認定証が授与され、履歴書やビジネスSNSのプロフィールを通じて自身の能力を証明できる。
日本リスキリングコンソーシアムは、2026年3月時点で参画団体数が260を超え、累計受講者数は60万人以上にのぼる。これまで主にAI関連のトレーニングプログラムを中心に提供してきたが、個人のAIスキルを最大化するためには、それらを組織として活かすリーダーシップやマネジメントスキルが不可欠であると定義している。
今回の無償提供を通じて、個人のキャリアアップのみならず、企業や組織内における人材育成環境の整備を一段と支援していく方針だ。
受講の申し込みは、同コンソーシアムの公式サイトから会員登録およびログインを行い、マイページ内のトレーニングプログラム一覧から該当のプログラムを指定して行う。マイページ内の検索条件で、提供元を『グーグル合同会社』、無料/有料を『無料』に設定するとスムーズに探せる。アカウントの配布は先着順となり、定員に達し次第終了する。
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