「ケーキは自腹で弁償」「インカム越しに罵倒」 思い返せば「ブラックバイト」だったこと
また、家族経営のケーキ屋でバイトをしていたという人は、入店翌日の14時~21時までひとりでお店を任され、困惑した体験を書いている。
14時以降といえば、お客さんがたくさん来る時間帯であり、慣れないバイトがひとりで店に立つのは辛い。しまいには、店長の奥さんから「旦那に色目使うな!」と怒鳴られ、いじめがスタート。女性は1週間で辞めたというが、バイト代は1円ももらえなかったという。
「18時から22時までの契約だったのに、暇だと19時半で『あがって』ってよく言われました」
「まだ仕事してるのに勝手にタイムカード切られてた事があります。」
コンビニや郵便局などでは、売れ残った商品などをバイト含む従業員に買わせる「自爆営業」もある。とある人は郵便局でお中元を買うように言われたが、「買いませんけどね 安い給料で誰が買うんだって思ってます」とバッサリと切り捨てている。
連日罵声を浴びて精神的に疲弊、給料が良くても耐えられない
お金に関するトラブルがなければいいわけではない。人前で怒鳴られたり、いじめを受けたりなど、精神的に追い込まれた人たちの投稿も多い。
「全員が聞こえるインカムで名指しで注意される。」
「毎日インカムで罵声が飛び交っていました。 自分もあびたけど、他人のを聞いているのも苦痛。 お金の面は優遇されていたけど 精神的に耐えられなかった」
アパレル店でバイトをしていたという女性たちからは、バイト中にインカムを通して罵声を浴びせられ、「お金はよかったけど精神的に耐えられなかった」という書き込みがあった。
家族経営のスーパーでバイトをしていた女性は、雇い主が嫌いな店員に濡れ衣を着させて辞めさせたり、気に入らない店員を6時間も説教したりする現場を目の当たりにしたと書いている。その店はいつもバイトを募集しているようだが、このような環境ではバイトは定着しないのは当然だろう。
筆者(編集部S)が勤務した飲食店舗では、バックヤードでの罵倒は日常茶飯事だった。店内で頻繁にイベントを行っていたのだが、その際には店の通常の接客が終わった後に延々と準備をやり、終電で帰るという日々を送っていた。さすがに体を壊す前に辞めた。
とある女性はこう書いている。
「会社は利用するもので利用されるものではない、自分を守れるのは自分だけ会社は守ってくれません。割りと噛みつくと楽になれます」
ブラックバイトに遭遇したときは、しかるべき機関に相談するほか、いざとなれば退職も視野に入れることは大切だろう。
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