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ゲーム開発関連会社が300万円分のソフトを不正コピー 新入社員が窓口通報し称賛の声があがる

BSAの通報ページより

BSAの通報ページより

この人物は、「毎日2時間残業」「残業代なし」など、勤務先のブラックぶりを紹介。会社が社員の派遣先企業に送っている請求書まで投稿している。派遣先企業に対し社員の残業代を請求しているが、実際に残業代が支払われたことはなく、ピンハネされていたようだ。

これだけでも酷い話だが、投稿者は会社が「不正コピー品を業務で使用」していることを明かした。ソフトはアドビ社の「Creative Suite 6 Master Collection」。デザイン関連のソフトは高額なものが多いが、会社はネットオークションで不正コピーのやり方が書かれたPDFと体験版を入手し、職場にあるすべてのパソコンに不正コピーしたソフトを入れて業務を行っているという。

「職場にあるPCが7台ほどで全てにAdobe CS6 Master Collectionが入っているから… 334,950円*7台で2,344,650円分の不正使用やね。あとMicrosoft Officeもだから300万はいくな」

退職を決めたこの人物は、「組織内不正コピー『情報提供窓口』(BSA)」に通報。「おまたせ 告発成し遂げたぜ」とツイートしている。

この行動に対して、ネットでは

「よくやった、お疲れ様!」「ブラック企業なんて潰れてまえ」
「こういうのが本当に大事と思う。これからの日本」

など、賞賛の声があがっていた。

「知らなかったではすまない」ソフトウェアの不正コピー

今回問題になったソフトの不正コピーだが、前述のBSAの2013年の調査によると、国内の不正コピー率は19%。総額は約1400億円に上る。

不正コピーは、著作権法違反にあたる犯罪行為にあたり、違反すれば重い罰則が待っている。一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)のサイトによれば、企業ぐるみで不正コピーを行った場合、実際にインストールを行った従業員は10年以下の懲役刑または1000万円の罰金刑、またはこれらの併科に処せられる可能性があるという。

不正コピーを指示した上司や経営者なども、同様の刑事罰を受ける可能性があるほか、企業自体も3億円以下の罰金刑に処せられることもあるといい、もはや「知らなかった」ではすまされない。

あわせてよみたい:厚労省が摘発した真性ブラック企業

※ウェブ媒体やテレビ番組等で記事を引用する際は恐れ入りますが「キャリコネニュース」と出典の明記をお願いします。

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