「『キツイ・汚い・給料安い』の何が悪いの?」 正直すぎる求人情報に「開き直るな!」と批判相次ぐ
「『キツイ・汚い・給料安い』で何が悪いのでしょうか?私たち法人はそれらを超える『やりがい』のある仕事ができることを誇りに思って毎日仕事に従事しております」
求人情報に強烈なブラック臭の漂う文言を書いている会社があり、ネット上で話題となっている。
「やりがいを企業側が押し付けてくるのは無神経」
6月18日、とあるツイッターユーザーが「うちの会社の求人、開き直りすぎててこりゃ人こないわ。気楽、綺麗、給料高いほうがいいにきまってんだろ」と、紙に欠かれた冒頭の求人文を投稿。この人物は障がい者支援に関する職に就いており、利用者と一緒に外出をしたり、支援計画を立てたり、といった仕事をしているという。
福祉関係は過酷な職場も少なくないが、完全に開き直るのは珍しい。このツイートは約4500件リツイートされ、瞬く間に拡散された。ツイッターやはてなブックマークでは、
「気持ちよすぎるがこれはクソw」
「汚いは企業としてダメでしょ」
など、批判のコメントが続出した。また、待遇が悪いにも関わらず、やたらと「やりがい」を前面に出してくることにも批判的な見方が多い。
「やりがいってのは働いてる本人にしか分からないものなのに、企業側が押し付けてくる無神経」
「『やりがい』って書いてある求人には絶対に触るなってばあちゃんが言っていた」
「キツイ汚いは百歩譲っても、給料安いで何が悪いだぁ?」
ただ、この求人を実際に目にしたことがあるという就活生は「綺麗事を並べるより潔いと思います」と評価。「実際はどのような環境なのですか? また、社内の雰囲気などを教えていただきたく思います」と質問している。他にも、「法令違反がなければ別に悪くないと思う」など、肯定的な見方があった。
投稿者自身は、
「個人的には、きつくない(ノルマ無し、有給完全消化、リフ休完全消化、夜勤はきつい)し、汚くないとおもうし同期に比べたら給料ももらってると思うけど、これ求人に書いちゃうのはどうなのかとは思いますよね。ふるいにかけてるのかもしれないですけど」
とツイートしており、会社の職場環境はひどくはないようだ。最近は「求人詐欺」が問題となっているだけに、初めから職場のマイナスな部分を求人情報に書いておき、ミスマッチを防いだり、応募してくる人材を選ぶ意図があったのかもしれない。
とはいえ、大多数は「キツイ汚いは百歩譲っても、給料安いで何が悪いだぁ?」と感じたようだ。
「キツい汚いまでは業務の内容次第なところはあるが、給料安いが同列で許せるわけないやんな」
実際の職場環境よりも良いことを並べ立てて求人詐欺を行うのは言語道断だが、求職者が一番初めに目にする求人情報で労働環境を開き直られてはいい気はしないだろう。
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