「その際、言った言わないというのを予想して、会話の録音をこっそりしました。案の定、プロデューサーは好き勝手に私を罵倒しました」
男性は挑発に乗らないよう受け答えしたが、開発部署では悪者扱いされてしまったという。
周囲の圧に耐えかねて体調を崩し、自室で過ごしていた男性のもとに、信じられない出来事が起きる。
「アパートの鍵を大家さんに開けさせ、私を呼ぶプロデューサーの手下である制作進行がいました。出られませんと押し問答になりましたし、『ディレクターなどクビにして下さって結構です』とも言い、出社しなかったところ、プロデューサーが罵倒の電話を掛けてきました」
男性によれば、実はこのプロデューサー、都合の悪い仕事をすべて男性に押し付け、会社の経費で飲み食いを繰り返していた。そのうちプロデューサーは会社から姿を消した。実質的に”飛んだ”ようなものだった。そして、引き出しからは「大量の飲み食い領収書」が見つかったという。
男性は常務に呼び出され、持参した録音データとともに経緯を説明した。常務は「まあまあまあ、それは…」と態度を濁したものの、男性への嫌疑は無事に晴れたそうだ。この件によって、会社は大きな損害を被ったという。
「録音データはつい最近、ようやく処分しました」
しかし、男性の体調が元に戻ることはなかった。男性はその後、メンタルの病気が悪化してしまい、現在もその影響があるという。なお、件のプロデューサーはその後も業界で一定の活躍をしていたそうだ。
被害者側が今も苦しんでいて、加害者側が上手くやっているというのは、なんとも後味の悪い話ではある。男性は
「録音データはつい最近、ようやく処分しました」
「恐ろしい経験でした」
と書いている。
学歴コンプのパワハラ上司に嫌がらせをされまくった国立大卒男性 転職して「今はあの会社を使う側になった」と立場逆転


