そこで、新しいロゴデザインや名刺のデザインが「ばばーんって感じで発表」されたという。
新社長は嬉しそうに「何かご意見や感想はありますか?」と社員に呼び掛けたが、さっと挙手をして発言したのは自社のデザイナーだった。
「そのロゴデザイン、社長は私たち(デザイナー)にやらせようとは思われなかったんですね!」
「つまり(私たちの)力不足ってことですね!」
デザイナーは叫ぶように、かなり憤った様子で詰め寄り、社長は引きつってしどろもどろになっていたという。
「うちの会社はデザインする力がないって言っているようなもの」
女性は事の背景をこう説明する。
「そう、つまり社長は、自社にデザイナーを抱えているというのに、会社のロゴデザインを外注したのです。自社にデザイナーがいることを忘れてたんでしょうか? 社外に向けて、うちの会社はデザインする力がないって言っているようなものです」
せっかくの発表の場は、社長とデザイナーの気まずい空気に包まれてしまったようだ。女性は一連の出来事をこう締めくくっている。
「外注して余計なお金使って、自社のデザイナーのプライドもズタボロにしたわけです。賞金つきの社内公募でもすれば社内の雰囲気も活気づいたかもしれないのに……。社長アホだなと思いました」
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