拒んでいた理由は、過去にアルバイト先で責任者に番号を教えた結果、「都合の良い時に当たり前のように呼び出されるのが常態化してしまった」という苦い経験があったからだ。
男性は、今回の職場でも同じことをされるリスクがあり、それが相手の狙いだったと判断した。
「もし、携帯番号を教えようものなら夜間休日代休、手当てなしつまり自己責任で毎回トラブルに備えて自宅待機は必須条件となる。とてもやってられない」
上司やチームからは嫌がられたものの意志は固く、仕事に愛着がなかったこともあり、これを機に退職したという。
「新工場が設立され月100時間残業することを余儀なくされた」
退職から数年後、元チームの人間と話す機会があったという。
「その方の話によると、私が退職した後、新工場が設立され月100時間残業することを余儀なくされたそうだ。それから更にいろいろあったらしく、私の知っている方が次々と退職したそうだ。私の後に入った人も辞めたらしい」
結局その情報元となった元同僚も、男性に携帯番号を共有しろと迫ってきた人物も、全員辞めていた。男性は、「その話を聞いて辞めて良かったと思った」と書いている。
現在、その会社は規模が大きくなっており、求人も出ているという。しかし男性は、求人票の条件とは異なり実態はおそらく悲惨だろうと推測した上で
「理想と現実の厳しさを痛感させられる所だったと改めて思う」
と結んでいた。
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