年賀状、1月2日の配達が来年は中止!? アルバイトの確保も困難、もはや時代の必然なのか | キャリコネニュース - Page 2
おかげさまで9周年 メルマガ読者数
65万人以上!

年賀状、1月2日の配達が来年は中止!? アルバイトの確保も困難、もはや時代の必然なのか

そもそも、1月2日の年賀状配達は、1973年から2004年までは行われていなかった。これが2005年になって、顧客サービスの一環として、1973年以前と同じく再び配達されるようになった、という経緯がある。

もっとも、現在では年々発行される年賀状の数も減り続けており、昨年度では28億5329万枚。ピークだった2003年度には44億枚だったので、3分の2程度までおちたことになる。

年賀状配達には、アルバイトを雇うケースも多いが、このところはなかなか募集しても人材が確保できないようで、しかも発行枚数も少なくなる一方。こうしたこともあり、2日の配達を中止し、コスト削減につなげようとしているようだ。

年賀状を出さなくてもSNSやLINEで繋がりを確認できる時代

2日の配達がなくなると、寂しい気持ちになる人もいるかも知れないが、ネットの反応は冷静だった。ツイッターの声をいくつかご紹介したい。

「年賀状もいつまで続くかな。年々、出す枚数が少なくなるよ」
「需要はこれからも確実に減っていくもんな」
「SNSでみんないつでもつながりを確認できるようになったので、年賀状の意味は薄れたってことだろう」

このように割とシビアな視点に基づく意見が目立つ形となった。

年賀状を出す世代は中高年以上が多いが、こういう人たちは年賀状文化を何十年も実践してきた世代。しかし現在年賀状を出さない世代は、歳を重ねて中高年になっても、年賀状をある日突然「出したい!」と思うようにはならないだろう。もはや衰退は、避けられないように思える。

1日、3日の配達は例年通り継続するということだが、これだって10年後にはどうなっているか分からない。

僕としては年末年始の挨拶をするために、わざわざ郵便局やコンビニで年賀状を買い、文章を考え、干支のスタンプを押して、ポストに投函するという一連の作業は、かなりめんどくさい。同じように感じている人は他にも大勢いるはずだ。

前述のように、年賀状の発行枚数は右肩下がりを続けている。「年賀状は出さない」、「メールやLINEで十分」と思う人が増えてしまったことは、なんとも情緒に欠ける気はするんだけど、これもまあ時代の流れだろう。

それに、現職の郵便局職員からすれば、こういう傾向が続けば、毎年の面倒な年賀状の販売ノルマの数字も緩くなるだろう。むしろ現場の方から歓迎する声が挙がりそうだ。

あわせて読みたい:「親の命日でも残業」に反響続々

 

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

アーカイブ