「身重の体で毎日残業」「旦那が会社に殺される」 労働相談センターに寄せられた悲痛な叫び
島根県でグラフィックデザイナーとして働く女性は、妊娠中にもかかわらず、毎日3時間以上、ひどいときには8時間の残業を強いられた。しかし残業代は支払われず、月給13万円台という低賃金だった。女性が勤務する会社では、引き受けた仕事は自己責任という方針だといい、
「本来、営業の仕事である打ち合わせも企画も、すべてデザイナーの業務になっていました」
と仕事を押し付けられていたようだ。女性はその後切迫流産で入院し、会社を退職。「冷房と長時間サービス残業が原因だと思います。この業界はこのような労働環境が当たり前となっています。この状況は異常です」と怒りをぶつけた。
夫が長時間労働やサービス残業に苦しむ北海道在住の女性からの相談もあった。女性の夫は朝8時に家を出て、遅いときには夜中の3時まで働き、ほとんど寝ずに朝出勤する日々を送っている。残業代は21時までしかつかず、以降はサービス残業だという。女性は、
「このままでは旦那が会社に殺されてしまう。旦那の身体が心配で、先に寝ていてもいいと言われるが、眠れない。2人で共倒れしてしまいそうだ」
と悲痛な叫びを書き込んでいた。
現役教員「疲れて倒れて来られなくなる人も」「助けてください」
大阪府の男性教員は、部活動の朝練習や授業準備に追われ、書類作成は早朝に行っているという。そのほか、生徒の家で起こるもめごとの解決のために保護者から自宅に呼び出されることもあると投稿。非常識な親もいるものだ。男性の休みは月に2日ほどで、疲労で倒れ、来られなくなる教員もいると書いたほか、
「話をしても受け入れない、自分の要求ばかり通そうとする保護者への対応。本来なら率先して対応しなければならない管理職は、逃げ腰で頼りにならない。厳しい労働環境の教員を続けられなくなる人が増えています。助けてください」
と労働環境改善を切実に訴えていた。
ほかにも、公休を休みとせず自宅待機として扱い、平気で呼び出してくるというバス会社に勤務する男性や、オーナーや店長から自主性に任せる体を装い、様々な仕事を押し付けられるコンビニ勤務の女性からの現状の書き込みもあった。
女性は陳列棚の間隔を変更する作業を一人でやったため、手首と肩を傷めたといい、「コンビニの便利さは一部のスタッフの過重労働とサービス残業で成り立っている!」と怒りをぶちまけていた。
働く人からの悲痛な叫びを、労働環境改善のために活かしてほしいと願うばかりだ。
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