神奈川県民は全国一“せっかち”なことが判明! 早歩き率1位、長時間通勤による余裕のなさが要因か
調査は、3月~10月に、「ムーヴバンド3」を利用する18歳から91歳の男女10362人を対象に実施。利用者の運動データ(「歩行歩数」「早歩き歩数」)および居住地の集計・分析を行った。
早歩き率の都道府県ごとのランキング結果を見ると、1位は神奈川県で29.2%。東京都(28.7%)、埼玉県(28.7%)、千葉県(27.9%)が続き、首都圏勢が上位を占めた。対して、早歩き率が最も低いのは鳥取県で12.3%。続いて高知県(13.3%)、島根県(14.2%)となっている。いずれも人口が少なく過疎化が進んでいる地域だ。
せっかちと聞くと大阪のイメージが強いが、大阪府の早歩き率ランキングは25.7%で全国6位だった。また、神奈川県民は一日の平均歩数も7400歩で全国一多い。毎日長距離をせかせかと早歩きしている、ということのようだ。
睡眠時間が全国一短い、ということも影響してる?
一体どういうことなのか。背景にはやはり、神奈川県民の通勤時間の長さが関係していそうだ。前述の記事でも紹介したが、総務省の社会生活基本調査によると、通勤・通学時間が長い都道府県1位は神奈川県。そして2位が埼玉県・千葉県、4位が東京都となっている。早歩き率の上位陣と同じ顔ぶれだ。
通勤や通学に要する時間が長い都道府県の人ほど、急いでいるために歩くスピードが早い、と言うことなのだろう。ちなみに早歩き率全国最下位の鳥取県は、総務省発表の通学・通勤ランキング42位だった。
神奈川県の鉄道路線図を見ると、横浜や川崎などの県東部は路線が比較的充実しているのに対し、県央・県西部では小田急小田原線、相模鉄道線、田園都市線、東海道線など、限られた路線しかない。
そうした地域では、最寄り駅までバスで10分~30分かけて通う人もいるが、本数が少ないところだと乗り遅れまいと早歩きになったり、バスを待たずに駅まで気合いで歩く人も少なくない。
また、神奈川県民は通勤に時間がかかっているせいか、睡眠時間も全国一短い。寝不足で疲れが抜けきらず、イライラしやすい状態で、心の余裕を失くしてしまため、自然と歩くスピードが早くなっているのかもしれない。
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