「パスタの茹で方はアルデンテが正解じゃない」匿名ブログが話題 「食べにくいったらありゃしない!」
食べ物の好みは人それぞれだけに、正解はない。はてな匿名ダイアリーに3月1日、「なんでも、アルデンテをやめて欲しい」という投稿が寄せられ、パスタの固さについての不満が書き込まれた。
投稿者はお店でパスタを食べたが、麺には芯がありポリポリして美味しくなかった。カッペリーニ(細い麺)を注文したようだが、芯が残り食感の悪い麺の上に温かいソースがかかっているのが許せず、こう漏らす。
「世の中、パスタの茹で方はアルデンテが絶対に正解と思ってる人が多すぎる」
「ペンネのアルデンテはほんとダメ」
アルデンテとは、歯ごたえが残る程度の固さにゆでること。芯を残すことで、ぷりっとした食感が味わえる。
投稿者によれば、アルデンテで特に嫌なのはペンネだという。「ただでさえモサモサするのが硬さ加わって食べにくいったらありゃしない!」ことが理由だ。ほかにも、冷製パスタのアルデンテも最悪の部類に入ると書いている。
はてなブックマークでは、「芯が残ってるの好きじゃないなぁ」「芯の残ったペンネ許せないのちょーわかる 」など、投稿者に賛同する人が意見を寄せている。
「これは心底賛成。芯が残ってるのは失敗作という認識はホント広まってほしい」
「ソースと煮込んでちょうどよくするためにアルデンテで茹で上げるものを、アルデンテのまま提供するやつほんと滅んでほしい」
別の意見としては、「それ、下手くそなだけだからな」「ポリポリ・モサモサはアルデンテにしようとして失敗したのであって、アルデンテとは違うでしょ」という指摘もあった。
果たして失敗なのだろうか。日清製粉グループがHPに掲載した「おいしさの技術」では、アルデンテの美味しさを科学的に証明したコラムがある。
実験によると、アルデンテは中心部ほど水分含量が低く、外側に向かうほど高くなり、「水分勾配」ができていることが示されている。モサモサの食感ということは、アルデンテがうまくいかなかったと考えられそうだ。
家庭料理だと高確率で失敗アルデンテが出てくる?
ラーメン屋で「バリカタ」「粉おとし」など麺の固さを選べるように、パスタでも同じことができればいい、という意見もあった。
「ラーメン屋みたいに麺硬めとか選べるようになるべき」
「茹で具合が選べるのが一番いいんだけど」
実際、家で食べるときにはソースによって麺の固さを変えるというこだわりを書く人もいる。この人物は、「オイルソースやトマトソースではアルデンテ。カルボナーラなどクリームソースでは柔らかめ」にするのが美味しいという。
投稿者はその後追記を書き込んでいる。「店だと時々だけど、家庭料理だと結構な頻度で出てくるんだよね」と明かした。人が作ってくれたものに文句を言うこともできず、毎回困っているようだ。
「本人達はそういうもんだと思ってるみたいで、平気で食ってるんだよなぁ。茹で時間は表示時間-2分みたいなの広まりすぎだろ」
ただ、少なくとも自分の家の場合は自分でやってしまった方が早いだろう。この追記を読んだ人からは、「自分で茹でなさい」という突っ込みが入っていた。