毎年恒例!ゆとり新入社員を叩いて悦に浸るメディアは一体何様なの? 誰もが最初は新人だったはず
特にここ最近は、新入社員がいわゆる「ゆとり世代」に当たるので、例年以上にバッシングがひどい気もする。新入社員とゆとりを同時に叩けるので、叩く側としては一石二鳥ではある。
ああいうのは明確に、新入社員を下に見て悦に浸りたい人に対しての訴求力があるので、ある程度支持されるもの。人って自分よりちょっとでも立場が下の人間に対しては、マウントを取りたがるものだし、僕もその気持ちもわからないでもない。
だけど、誰もがみんな、最初はぺーぺーの新社会人だった。右も左もわからない中、必死に社会の荒波に適応しようとした時期があったはずだ。だからあまり若い人たちを物笑いの種にするのは、僕はメディアとしては適切ではないと思っている。
社会に出たばかりの若者なんて、そもそも無作法なもの。それもそうなのだ。学校では面接での基本的な受け答えは指導することはあっても、社会に出てからの所作なんかは教えられない。
社会人経験のないライターが新入社員を叩いている、というケースも
だから新入社員が少々問題のある言動をして、それを殊更バカにするのは、ちょっとなぁ……と感じてしまう。しかも、〝新社会人dis記事”を書いている人ってのも、過去には同じ立場の新社会人だったはず。
というか、時にはろくに社会人経験もないような食い詰め者のライターが、この手の新入社員中傷記事を書いているケースなんてのもある。僕もそういう人間を1人知っている。そんな人間の書く中傷記事に、いい大人が賛同して一緒に新入社員を叩くなんて、結構ダサい。
「子供叱るな来た道だもの 年寄り笑うな行く道だもの」という言葉がある。新社会人も、社会においては子供みたいなもの。叱ってもしょうがないし、笑いものにしても虚しい。
こういうことばかりしていると、いずれ自分が部下たちに、陰で老害呼ばわりされるかもしれない。僕は歳をとってから「老害」とは呼ばれたくないので、見下すよりも、見守る大人でありたい。
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