介護・看護現場のストレス過多状況は一体何とかならないの? 「イジメがひどい」「もう頼まれても絶対しない」
仕事をしていると、時折どうしようもなく凹む事態に直面することがある。業種によってその事態も様々だろうけど、どんな仕事でも何かしらの壁にぶつかるもの。人生は辛く苦しいことばかりだ。
現在ガールズちゃんねるに「メンタルをやられた仕事」なるトピックが立った。投稿者本人は「私は飲食業界に勤めたとき、心も体もボロボロになりました」と書き込んでいる。(文:松本ミゾレ)
介護は「低賃金、サビ残、不衛生、病気や怪我のリスク高い、人間関係最悪」?
このトピックには全国の「仕事でメンタルを削られた人々」の声が多数寄せられている。中でも悲しい気持ちになる意見を、いくつか紹介してみよう。
「金融催促のコールセンター。客も社員も派遣も全員がクズで疲れた」
「介護の仕事。完全に仕事だと割り切れる人か、優しく奉仕の心を持ち合わせてる人じゃないと無理」
「看護師はイジメが酷くて自分がターゲットじゃなくても病む。やらずに見て見ぬふりしてたら『いい子ぶってる』と言われた」
「歯科に勤めてる時、歯型で身元を特定するための検視に立ちあった。もう数年経っているが今でも鮮明に光景や臭いまで覚えている」
意図するつもりはなかったが、そのほとんどが偶然にも医療や看護、介護職の経験者のものである。
介護職と言えば近年、薄給でなり手も少ないので、負担が大きくなっているとは聞いたことはあるが、実際に毎日従事している人たちの苦労は、並ではないだろう。「低賃金、サービス残業、休憩時間無し、不衛生、病気や怪我のリスク高い、人間関係最悪。もう頼まれても絶対しない!」なんて書き込みもある。
後はもう、医療・看護職はとにかく大変なようだ。何も知らないままだと、白衣の天使みたいなイメージなのかもしれないけど、これ結構部外者でも「あ、わかる」と思っちゃう人もいるんじゃないだろうか。
ベテラン婦長が新人をいびりまくるナースステーション
僕の場合、以前数日だけ入院したときに、することがないのでナースステーションを日夜観察していたものだけども、結構見ていて気分が悪くなるぐらい人間関係が悪い様子だった。
婦長さんがまだぺーぺーっぽい看護師(ただし勤務態度は真面目)に対して、ちょっとでも仕事に滞りがあると「違う! 毎日言わせるな!」とか「何度も指摘させないで!」とやたら高圧的に仕掛けていた。
一方で、ときには事前に一切説明もされない仕事をいきなり任せることもあったようで「それはまだ教わってないのですが……」と、看護師から指摘されることもあった婦長。すると彼女は素直に謝ればいいものを「生意気言うな!」と逆ギレして、看護師が泣いてもネチネチネチネチ小言を口にしていた。
見えている範囲ですらこの状況だったので、実態はもっと過酷だった可能性も十分に考えられる。
命をあずかる現場で日々奮闘しているわけなので、相当にストレスも溜まることは分かる。さらに女性が多い職場だと、余計人間関係が上手く行かない部分だってあるだろう。
もちろん、医療の現場以外の職場も、ひどくメンタルを削る可能性はあるので、結局どこに勤めていても100%安心はできない。あまりに辛い場合は転職して職場を移るのも手だ。冷静な状況を把握して賢く立ち回りたい。