ラノベコンテストで「異世界転生NG」の縛り広がる ネット民「これは朗報」と歓迎
異世界ものは人気の一方で、「似たような話が多すぎる」と感じる読者も多く、ライトノベルという形態そのものに飽きてしまう人も少なくない。そうした理由もあってか、2ちゃんねるでは「これは朗報」など、歓迎する声が多数あがった。
ほかにも、「タイトルに俺・件を使うの禁止」「一軒家に子供だけが住んでるの禁止」という声も。ありきたりな展開にウンザリしているようだ。「封じるべきは異世界転生ではなくチートとハーレム」という書き込みもある。
中には、
「『異世界』と言う大きなギャップがないと物語が書けないし読まない人間が増え過ぎたね。田舎から都会に引っ越す、またはその逆、学校卒業して社会人になる、これだって本当は異世界転生と同じなんだよ」
と、現状のライトノベル界における需給関係を嘆く声もある。主人公は現実世界の価値観を持ちながら、周囲は異世界、という書き方にすれば、キャラクターの作りこみが甘くても作品を書けてしまうため、設定に頼りすぎだと指摘する人も見られる。
昨年は文学フリマのコンテストでも「異世界転生、異世界転移の設定なし」を明記
異世界転生ものの出品が禁止された例は過去にもある。2016年に国内最大規模の文学作品即売会を主催する「文学フリマ」と小説投稿サイト「小説家になろう」が共同で開催した短編コンテストでも、募集テーマに「異世界転生、異世界転移の設定なし」という縛りが設けられた。
また、同年「小説家になろう」単体で主催した第4回ネット小説大賞でも、グランプリ、金賞、メディア賞など、上位作品のほとんどが異世界もの、または異世界転生もので占められていた。
今回のノベルゼロが行うコンテストは、6月1日から7月16日までが応募期間。大賞作品は書籍化され、作者には30万円の賞金が贈られる。異世界転生ものでなく、主人公が成人男性の未発表作品であれば応募可能で、小説投稿サイト「カクヨム」で受け付けている。
※ウェブ媒体やテレビ番組等で記事を引用する際は恐れ入りますが「キャリコネニュース」と出典の明記をお願いします。