部下がついて行く「素敵な上司」、部下が離れる「嫌われ上司」の違いは? 結局人間性の問題なのか
しかし、後輩や新人の教育がなっていないと会社のレベルが下がってしまうため、「心を強くして厳しく指導したい」と考えている。
「部下との良い関係を保ちつつ、しっかり指導できる上司になるためにはどうしたらいいのでしょうか?」
と問いかけていた。ようするに、部下に嫌われたくないが会社のためにもしっかり育てたいということらしい。政府が「女性活躍推進」のために「女性役員・管理職の増加」を掲げる中、こうした悩みを持つ女性は増えているのかもしれない。
これに答えて、主に部下の立場からのこんなコメントがあがっている。
「後輩だからって下に見ない。 同じ目線で話す」
「自分のことを棚にあげて物を言わない 仕事を押し付けない。できない上司が多数いる」
「上になった途端、実力ないのに変に取り繕って大きく見せたりするダサい上司が多い」
「本当に直してほしくて叱ってるのか、自分の威厳と優位性を見せたくて叱ってるのか分からない上司は辛い」
つまり、「上司」という立場に溺れるなという警告だ。多くが身近にいる嫌いな上司を反面教師にしている様子である。会社は、組織のまとめ役・教育係・指揮系統を明確にするために役職を設けているのであり、威張り散らして士気を下げる上司ならいない方がましだろう。
「お前のミスは上司である俺のミス」と言えるか
スレッドには、「嫌われたくないって思う時点で嫌われるよ」という指摘もある。この人は
「嫌われてもいいから、言うことは言う。誉めるときは誉める。(中略)部下は全力で守る。部下を信じて任せる、でも、責任は取る」
と、やけに立派な上司像を挙げた。確かに、こうした姿勢の上司が職場にいてくれたらありがたい。
こんな上司はそう居ないと思いきや、昨年のガールズちゃんねるに上がった「今まで出会った素敵な上司」というトピックにいくつも書き込まれていた。
「今の上司、女性です。 厳しくても優しくて、偉ぶらないバリキャリの人です」などを初め、部下の仕事ぶりを認め、ミスをむやみに叱責せず「今後どうするか考えよう」と優しくフォローする上司のエピソードであふれている。
「お前のミスは上司である俺のミス。 いい加減に仕事してないのは知ってる、一生懸命仕事してのミスだから、仕方ない。失敗しない人間はいないんだから、気にするな」
と言われた人は、「何かあったら力になりたいと思った上司はこの人だけです」と振り返る。こんな上司の元でなら、全力で働きます!となるのだろう。
冒頭に挙げた豊田議員は、「週刊新潮」の報道によれば、約4年半のうちに秘書が100人も辞めていったという。どう考えても「部下がついて行けない上司」だろう。やはり、確実に言えるのは「素敵な上司」は人間性も素晴らしい、ということだ。
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