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「就活時期の繰り下げなんてウソ」「OBOGに頼れ!」 慶應・三田祭で常見陽平氏吠える

2014年11月22日、東京・三田の慶應義塾大学キャンパスで「就活最前線~塾生はなぜ評価されてしまうのか~」(企画:学生団体WISDOM)と題した講演が開催された。講師は評論家でコラムニストの常見陽平氏。

常見氏は、就活時期の繰り下げが慶大生を含むトップクラスの有名大学に通う学生には有利としつつ、就活を巡る変更やビジネスはすべて「大人の事情」で動いているので、学生は遊びや勉強に精を出しながらも、そのような事情に詳しくなる必要があると指摘した。

進む「実質的な前倒し」。学生の二極化も

学生から贈られた花束を片手にファイティングポーズを取る常見氏

学生から贈られた花束を片手にファイティングポーズを取る常見氏

2016年卒以降の就職活動は、これまで4月から行われていた大手企業の採用選考が、8月からに「繰り下げ」される。しかし、内定開始は10月からに変わりがないので、選考期間が短くなってしまうことになる。

このことによる就活生への影響について、常見氏は「どんな大学のどんな学生かによって大きく異なる」としたうえで、慶大に通う「リア充学生」には有利になる可能性もあるとした。

その背景にあるのが、就活期間の「実質的な前倒し」だ。学業を優先させるという名目で行われた「繰り下げ」だが、実際には有名大学ではすでに業界研究セミナーという名の学内セミナーが開催され、OBやOGのリクルーターによる有力学生への接触も進んでいるという。

夏から行われているインターンシップには、有名大学の意識の高い学生が集まっており、複数企業のインターンに参加している学生と参加ゼロの学生で二極化が進行しているそうだ。常見氏は、こう断言する。

「就活時期の繰り下げなんて言葉は、真に受けてはいけません!」

常見氏はまた、就活で学歴(出身校)が問われることへの是非はあるが、有名大学に通うメリットとして「人のつながり」と「愛校心」をあげた。ビジネスにおいて「人脈」や、この後輩のために力になってやろうという「愛校心」が力となる限り、有名大学卒の肩書きは有効に働くという。

有名大生は「自由競争」を避けた方が得策

この日は、慶大で年に一度開かれる「三田祭」の2日目。午前10時半開催にもかかわらず、大教室には百人以上の聴講者が集まった。常見氏は慶大生の就活ノウハウについて、

「慶大生は自由競争に参加せず、OBOGを有効に使え。とことん頼れ!」

と強調。インターネットの普及からリクナビやマイナビなど学生の「自由競争」を促すツールが発達したが、大手企業は有名大学の優秀な人材を早めに採りたがっているのが実態であり、就活もそれにふさわしい方法で攻略すべきだという。

三田祭のはっぴを着て

三田祭のはっぴを着て

面接における振る舞いについても、仕事は愛想だけでは乗り切れないのだから、「飲食店のアルバイトで培ったコミュニケーション能力を活かして、営業で活躍したい」といった主張は企業に届かないなど、「首を傾げたくなる自己アピール」の例をあげていた。

企業の採用の現場についても話題にし、各企業の採用担当者は、選考を途中で抜ける学生の多さや内定辞退率の高さに悩んでいると明かした。日本を代表する有名企業でも、内定辞退率が3割にのぼることもあるとか。

それが「実質前倒し」という焦りの背景にもなっているようだ。それだけ企業は、「欲しい人材」の確保に苦慮しているということだろう。

今後は中堅中小企業における採用は一層厳しいものになりそうだが、常見氏は「就活生の募集や勧誘の方法を工夫することで、大手に負けない人材が獲得できる可能性もある」と、奮起を促していた。

あわせてよみたい:就活は葬式か?「ストライプの何が悪い」

 
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