500万本突破した「モンハン」最新作が異常に面白い件 これまでのストレス大幅削減に成功していて素晴らしい
2004年に第1作目「モンスターハンター」が発売されて、もう14年経過する。当時、僕はまだギリギリ10代だった。当初は興味がなかったが、3作目ぐらいから気になりだし、ニンテンドー3DSなど、携帯ゲーム機ユーザーをメインターゲットに据える頃には数百時間はプレイするぐらいハマった。
ただ、細かい不満がなかったかと言えば嘘になる。小さな画面でやっているとどうしても目が疲れる。さらに最近では、元々人間のハンターが大きなモンスターを狩るというコンセプトであったものが、ハンター側もバケモノじみた動きをするようになったことで「なんか漫画の主人公みたい」と思うようになっていた。
そして気付けば30代。もう昔ほどゲームに熱中するような気力も失せていたが、んな自分に衝撃を食らわせたのが、プレイステーション4で発売された最新作「モンスターハンター:ワールド」の体験版だった。(文:松本ミゾレ)
砥石が無限に使え、エリア移動のロードもなしで快適すぎる
有り体に言えば、面白かった。即座に製品版を予約した形だったが、1月26日の発売日に手元に届いた瞬間から、今に至るまでに数十時間は遊んでいる。
30歳を境に、ゲーム機をいちいち立ち上げるのも面倒くさくなっていたが、本作は、そういう気持ちをチャラにするほどに、ゲーム作品としての魅力に溢れている。
個人的に一番グッと来たのが、従来ではもう、嫌がらせに近かったユーザーインターフェースが軒並み改善され、フレンドリーになっている点だ。
モンハンと言えば、回復する瞬間にいちいちガッツポーズを取って隙だらけになることでもお馴染み。この硬直時間が割と危険だったんだけど、本作ではこのガッツポーズは廃止された。
そりゃ多少の隙は残るけど、全く問題にならない程度で、よりモンスターとの戦いに集中できるようになった。
また、戦いを繰り返して武器の切れ味が落ちた際、これまでは砥石を消費して研磨する必要があったが、「ワールド」からは砥石が減らなくなった。長期戦になって砥石が枯渇するという事態も、これでなくなった。
さらに画期的なのがシームレスなエリア移動だ。これまでのモンハンは、複数のエリアを行き来する際に、ローディングが発生するというフィールドで狩りをする必要があった。しかし「ワールド」からは、フィールドそのものがシームレス移動を可能にするため、原則ロードも発生しない。本格的なオープンワールドの規模とまでは行かないものの、かなりの進歩である。
それと、狩ったモンスターの素材についての改善点も嬉しい。従来であれば倒したモンスターの素材は、その都度手持ちのアイテムから、村に置いてあるボックスに手動で移す必要があったが、今回からはモンスター系の素材は自動でボックスに移される。
こういった、ユーザーにとっては面倒でしかなかった手間がいちいち見直されているのが、本作の一番のポイントではないだろうか。
ネットでの評価も概ね上々 モンハンがPS4で覇権を握るのも時間の問題か
発売元のカプコンによれば、最新作「ワールド」は、発売からたった3日で、全世界での出荷本数が500万本を突破したという。最近ではダウンロード販売も普及しているので、このバケモノじみた出荷本数を記録できたのだろう。もちろんこの数字は、シリーズ最高となる。
発売からたった3日で過去の出荷本数を更新するとは、とんでもない話だ。僕はゲームのネタバレが怖いタイプなので、基本的に自分が遊んでいるゲームについてネットで調べたりはしない。
だけど本作の評価を知りたいがために、ちょっと2ちゃんねるやツイッターを覗いてみたんだけど、かなり評判が良い。
先ほど挙げた改善点を褒める声や、ソロでもオンラインでも無理のない調整への評価、一緒に遊ぶ友達がいなくても、オンラインで十分に他のプレイヤーと協力できるシステムが高評価となっている。
あとやっぱり、携帯ゲーム機では難しかった、美麗な映像を褒める声も少なくない。恐らく本作は、プレイステーション4では随一の売上を記録するゲームソフトとなるに違いない。発売から1週間で、どれだけ出荷本数が伸びるのか、その数字にもちょっと興味がわいてきた。