警察官たちの過酷な労働環境 「超過勤務100時間は普通」「何かあるとすぐに呼び出される」 | キャリコネニュース
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警察官たちの過酷な労働環境 「超過勤務100時間は普通」「何かあるとすぐに呼び出される」

「将来なりたい職業ランキング」などで上位に食い込むことも多い公務員。昨年4月にソニー生命株式会社が行なった中学生・高校生の男女別に行ったアンケート調査の発表では、10%以上が公務員を挙げトップ10にランクイン。高校生・女子では18%で1位に輝いている。

ひと口に公務員といっても外交官や消防士、教師など様々だが、当記事ではキャリコネに寄せられた口コミから、警視庁の労働環境を紹介する。

首都・東京の治安維持や、東京内で起きた事件の捜査や犯罪者の逮捕などを担う警視庁。交通違反の取り締まりを行う交通部、殺人・盗難といった犯罪の取締りを行う刑事部など、東京都公安委員会と警視総監をトップに10余りの部門から成り立っており、各部門に配属された警察官たちがそれぞれの任務に当たっている。

テレビ番組や映画・ドラマの題材にもされやすいが、”給料”や”出世”などリアルな職場として警視庁の実状とは、果たしてどのようなものなのか。(※参照元 キャリコネ「警視庁」口コミ)

「”勤務時間”という概念がそもそもない」

常時気が休まらない……

常時気が休まらない……

24時間365日の態勢で社会と向き合うことが求められる警察の業務の性質上、気になるのはやはり残業や休日出勤の実態だ。

「社会で広く一般的に認識されているような『何時から何時までが勤務時間』というような概念がそもそもありません。もちろん規定上では勤務時間は定められていますが、それはあってないようなものと考えてもらったほうがいいと思います」(その他 20代後半 男性 550万円)と、警視庁職員たちを取り巻く現実はなかなか甘くないようだ。

夜勤手当や超過勤務手当なども多く比較的給与は高いようで、部署によってはまともな勤務体系のところもあるとのことだが、警察官らしき投稿者からは「月160時間以上、超過勤務有。夜間招集も多く、私生活は全くと言っていいほどなかった。休日出勤も有り、夜勤も、当直もあるため、給料は高いが、割には合わない」(その他 20代後半 男性 650万円)といった声が目立つ。

「長時間にわたる拘束時間は覚悟しておく必要があります。内勤・外勤の別、また多忙な所属かどうかの違いにもよりますが、例えば忙しい所属の内勤であれば月の超過勤務時間(残業時間)は100時間を超えるのが普通です。外勤であれば、交代時間の直前に110番などの取扱いが入ればそのまま翌日まで勤務になります。尚、この超過勤務時間に対する、いわゆる残業代の支給率ですが、所属により違いはあるものの経験上は概ね2割~6割程度の支給率となります」(その他 20代後半 男性 550万円)
「ライフワークバランスは正直あまり取れていないような実態である。新宿池袋など大規模署に配属されれば人数が多いため休みは比較的取りやすい。あとは上司しだい。しかし小規模署になると人数は常にギリギリで回しているためあまり休みは取れない。そして出番が多くなったりして代休もとれない」(その他 20代前半 男性 350万円)
「昭和体質、体育会系のため、休みも取れず、日夜働く。超過勤務も30時間程度しか支給されず、給料は高いが、時間あたりにするとあまり良くない。部署によってはとても勤務環境がキツく、月10日以上泊まりこみもあった」(その他 20代後半 男性 650万円)

「年末年始や盆休み、GWなども当然休みはない」

体育会系で典型的な男社会の組織である警視庁。しかし、「圧倒的に男性が多く、いわゆる男社会であるため管理職には男性が多いが、昇任は試験によるため、女性にも等しく機会はある。重要なポストに女性がついていることもチラホラある。勉強に対するやる気と、男に負けないという根性と体力があれば女性も管理職になることは十分可能である」(その他 20代後半 男性 490万円)といった口コミも見られた。

また、「休みは月間8日程度に設定されているが、休日出勤はざらにある。運が悪く、月間の休日が2日しかないこともあった。また、休日であろうが夜勤明けで寝ていようが、何かあるとすぐに呼び出される。年末年始や盆休み、GWなども当然休みはない。

その分、人手が足りていれば夏休みだけは多めにとれる。夜勤明けにも関わらず夜まで残業することも多々あるが、仕事がなければ早く帰りなさいという風潮が根付きつつある」(その他 20代後半 男性 490万円)など、比較的ポジティブな口コミもある。

「福利厚生に関しては、かなり充実しています。全国に保養所があり、低価格で宿泊可能です。数万かかるところが、数千程度。これに関してはすごいなの一言しかありませんでした。割引率等も一般企業とは比べものにはなりませんでした。その他、独自のものが多々あるので、福利厚生に関しては非常に素晴らしいでしょう」(その他 20代後半 男性 480万円)

ちなみに出世については、「とにかく何か一芸に秀でている人は道が拓ける組織だと思います。柔道・剣道、マラソン、拳銃、語学、IT知識から、それこそ一昔前には書道まで、様々な能力・技術で道が拓けることがあります」(その他 20代後半 男性 550万円)という。

もちろん、日頃の勤務態度や人間関係等に問題のないことが前提のようだが、「特にこの組織において人間関係はその後の出世などに非常に重要で、例えば柔道や剣道などは年に数回、所属や方面の対抗試合の大会がありますが、その時期になると『特練』といって各所属では通常勤務をせずに毎日柔道・剣道の練習だけをする選抜隊のようなものが組織されます。ここには幹部から若手まで、また内勤・外勤も混成しているので、特に若手の外勤警察官はここでの顔つなぎがきっかけでその後の配置換え、出世へとつながることが多くあります」(前同)という書き込みもあった。

安定などを求めて公務員を目指すという風潮も少なからずあるだろうが、長く働き続けるには警察の仕事に対する覚悟と、やりがいを感じる高い志が必要なようだ。(※参照元 キャリコネ「警視庁」口コミ)

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