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「1万円の松阪牛より現金3000円」 現代の若者は幸福なのか不幸なのか?

12月22日放送の情報番組「とくダネ!」(フジテレビ系)で、大学生の食生活が特集された。その中で、学生に「もらうなら1万円分の最高級松阪牛か、現金3000円か」と聞くという企画が行われ、ネット上で話題を呼んでいる。

番組によると、大学生の「半数近く」が現金3000円を選択。使い道を聞くと「セブンイレブンのおにぎり30個!」と回答し、別の男子学生も「肉は好きだけど肉なら何でもいい」と語った。高級なグルメにはあまり関心がないらしい。

高齢者ツイッター「イヤイヤ生きてる若者が多くなった気はしていた」

1224stこの結果について、大学生の食生活を研究している専修大学の佐藤康一郎准教授は番組で、

「デフレの時代が長く続いているので、(今の学生は)比較的低い金額でお腹いっぱいになることができる」

と指摘。そのため、高くて良いものを食べたいという欲求が低くなっていると説明した。番組ではほかに、カップラーメンばかり食べる東大生や、「便利」という理由で毎夕食に冷凍パンを焼いて食べる女子大生が紹介されていた。若者の「○○離れ」という言葉はよくあるが、これは「グルメ離れ」だろうか。

この番組を見たある男性は、ツイッターに「驚いた!」と投稿。今の若者が「我々ジジイと話しが合わない筈だ」と嘆く。

「食に興味が無い?不幸だろ!結婚もせず、馴染みの薄い異性とのSEX。淋しい部屋か。イヤイヤ生きてる若者が多くなった気はしていた。我々は家族で食ったり食わせたりに熱中した」

この投稿はネットで話題となり、5500件もリツイートされ、反論も多数寄せられている。ツイッターのプロフィール欄によれば、男性は1931年生まれの83歳。信憑性は定かでないが、今どきの若者とは異なる感覚の持ち主のようだ。

反論を受けてこの男性は、「若者と爺いの価値観違うのは当然」ともツイートしているが、松阪牛を食べたいと思わない、欲のない若者が多いことが「心配」なのだという。

やまもと氏「学生はあんなもの」。「日本が豊かになった証拠」という指摘も

ある女性ユーザーは、学生が現金を選ぶのは「食に興味がない」のではなく、「日本が豊かになった証拠」だと指摘。かつて、昭和の時代には「ビフテキ」がご馳走として喜ばれたが、他にも美味しいものがたくさんある「飽食の時代」にあっては、ステーキが全ての人の好物とは限らない、というわけだ。他のツイッターユーザーも、

「用途を限定された贅沢よりも、自由に用途を選べるささやかな幸せを好む者もいる」

と反論する。松阪牛の代わりに3000円でスイーツを買ったり、専門書を買ったりすることもできると書いており、「価値観が多様化しているから現金を選ぶ学生がいるのも当然」ということのようだ。「一食の食事より数日分の食費として3000円貰えた方が幸せ」という人もいた。

ただ、学生が現金を選ぶのは1万円の松阪牛と言われてもピンと来ない、という事情もあるようだ。番組では、10人の学生を東京・新宿の高級鉄板料理店に連れて行き、目の前で最高級、A5ランクの松阪牛をシェフが焼いて見せた。

鉄板の上でジュウジュウと音を立てる松阪牛に学生は興奮。そこで改めて学生に聞いたところ、10人中9人が松阪牛のステーキをチョイス。実際に口にすると、満足した様子で

「普段はファーストフードでも美味しいと思うけど、違いました」
「3000円にしたいとは食べたら思わないです」

と話していた。番組にコメンテーターとして出演していた投資家・ブロガーのやまもといちろう氏も、「学生はあんなもんですよ」と感想を述べ、

「自分もそうでしたけど、美味しいものを自分で金払って食べることを経験してないと、どうしても食は小さい方にまとまっちゃうんですよ。仕方ないんです」

と語っていた。

あわせて読みたい:日本人の幸福度はなぜ低いのか!

 
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