35歳以上のミドル層の半数が転職時に「家族の反対」経験 年収ダウンで嫁ブロック発動が多数
転職を反対した家族は、「妻」(76%)が最多。以降「親」(28%)、「子ども」(6%)、「夫」(5%)と続く。「妻・夫に反対された」と回答した人に、配偶者の就業状況を聞くと「年収1000万円以上」は「専業主婦(夫)」(46%)、「年収1000万円未満」は「正社員」(40%)が最も多かった。
反対された理由で、最も多かったのが「年収が下がる」(50%)。次いで「勤務地が遠い」(20%)、「”大手企業”という肩書きがなくなるから」(19%)、「残業が多そう」(14%)と続く。中には「転職そのものを良しと思っていないから」という声も寄せられた。
年収別に見ると、年収1000万円以上は「”大手企業”という肩書きがなくなるから」(36%)、「転職先がベンチャー企業だから」(19%)。1000万円未満は「勤務地が遠い」(21%)、「年間休日数が少ない」(9%)といった項目のポイントが目立った。
反対理由が「年収が下がること」と回答した人に、反対された年収引き下げ額を聞くと、年収1000万円以上は「200~299万円」(29%)、1000万円以下は「100~199万円」(30%)が最も多かった。
転職を反対されないためにしていること「自分の仕事に対する考え方を話す」
家族に転職を反対されないために、普段から心がけていることや実行していることを聞くと、最も多かった回答は「普段から頻繁に仕事以外のことでコミュニケーションをとるようにしている」(19%)。以降「転職活動の状況を逐一報告」(13%)、「普段から頻繁に仕事の話をする」(12%)などが続く。他には、
「自分の仕事に対する考え方を話す」(57歳男性/年収1000万円以上)
「キャリア形成・キャリアプランも含めてすり合わせる」(45歳男性/年収1000万円未満)
「これからの子育てと収入に関して考えを伝える」(37歳男性/年収1000万円未満)
「金銭的な面で心配しないよう、家計における金融資産などの情報を共有している」(50歳男性/1000万円以上)
といった声が寄せられた。家族としっかりコミュニケーションを取るようにしている人が多いようだ。