【残業80時間超の世界】「ドリンク剤を飲まないと働けない」「失踪する人もいた」 過労死ラインを超えた世界
製品開発を行う50代男性は、毎朝8時に出勤し、21時過ぎまで働いている。定時退社を装い隠れて残業しているという。期限までに納品しなければいけないため、トラブルが起きるほど稼働時間は増える。しかし、上司はコスト削減のため「残業しなくても終わる仕事」と、残業を認めることはない。
「やがて長時間残業に体が慣れて、1時就寝~6時起床が普通になります。早く寝ても、早朝に目が覚めてしまう。元気が無くなり、周りから心配されるようになった」
またこの環境について「人によっては、出社しなくなったり、失踪したりすることになる」とどこか他人事のようなコメントをしている。本人は「慣れた」というが、本当は自分の心身の悲鳴を無視している可能性もある。
「休日にどこかへ行くとか何かをする気力がなくなる」
建築系の仕事に携わる40代女性は、「残業が少ない月で40時間、多い月は80時間超えるがその時は時々動悸がする事がある。ドリンク剤を飲んで出勤しないと身体がもたない」という。
「休日にどこかへ行くとか何かをする気力がなくなる。風邪を引いて治るまで2週間以上かかった。イベントで自律神経バランス測定をやっていたので測って貰ったら、自律神経の働きが悪く疲れがたまっていると診断された」
また前職は毎月残業が100時間超えており、「体調不良が続きこのままでは倒れると思い退職した」という。現在、残業時間は毎月80時間を超えているわけではないため「なんとかやっている」というが、「毎月80時間以上残業だったら身体壊しそうだと思う」とコメントしている。