仕事を辞めようと思うようになるできごとは、ある日突然やってくる。キャリコネニュース読者は何がきっかけで退職を考えたのか。寄せられた「会社を辞めたくなったエピソード」を紹介したい。
技術職の30代女性の勤務先では、毎日始業1時間前の出社と、30分程度の残業が常態化していた。慢性的な人手不足で仕事量は多く、無理がたたって風邪をこじらせた末に気管支炎になってしまう。高熱で苦しみながら女性は、
「『もっと遊べば良かった!仕事だけして死にたくない!』と悟り、退職準備等をして2か月後に辞めました」
と振り返る。女性はその後、同業他社へ転職。「毎日定時上がりの土日祝日休みで幸せです」と仕事を楽しんでいる。
「あなたの希望額は弊社役員級なので払えないが、数年のうちにCTOになってほしい」
Webエンジニアの20代男性は、入社後の待遇が面接時の話と大きく食い違っていたことに憤る。研修期間の給与は前職と同レベルと約束されたが、それは男性を入社させるための方便で初めから支払うつもりがなかったという。
男性が人事に詰め寄ると、「社長と副社長の口約束です。あなたの希望額は弊社の役員レベルなので支払えない」と他人事。しかし「あなたの技術と経験は弊社に必要なので、数年のうちにCTOになっていただきたい」と身勝手な要望を伝えてきた。
「面接時にそう思ったなら言えよ!! 払えないけどCTOになって欲しいなんて都合が良すぎる」
副社長は男性に謝罪したものの給与は上がらなかった。「結婚も控えていたので流石に給与の裏切りは一瞬で退職を決意するものとなりました」と会社を見限り転職活動開始。大手上場企業から内定をもらい、現在は「今は何のストレスもなく働いています」という。
「3人目の出産を勧奨される」「先輩社員の機嫌に振り回されて精神的にきつくなった」
水処理装置の営業をしていた20代男性は、担当エリアが広く、出張も多かった。残業なしでは終わらない仕事を抱えた男性は、体調を崩しがちになり将来に不安を感じ、会社を後にした。
「同じ部署の人は皆身体を壊していて、このままでは命を縮めることになると思い、やめました」
親族企業で管理・事務職をしていた30代男性は、身内には甘いが「親族以外はよそ者扱い」の社風にストレスを感じていた。上層部に意見すると”反逆者”とみなされるため、徹底的なイエスマンにならないと会社にいられなかった。
「経営状態は芳しくなく、将来に不安を感じたため退職を考えるようになった矢先、イエスマンが側近に抜擢されたのを見てバカバカしくて早々に退職しました」
ほかには、
「3人目の出産を勧奨される」(30代女性、管理・事務職)
「先輩女性正社員のその時の機嫌に振り回されて精神的にきつくなった」(40代女性/管理・事務職)
などの「やめようと思った瞬間エピソード」が寄せられていた。
キャリコネニュースでは引き続き「辞めようとした瞬間エピソード」を募集している。