目標とする地位で最も多かったのは「部長クラス」(19.8%)。以降、「役員」(15.3%)、「社長」(10.8%)、「課長クラス」(7.5%)、「係長クラス」(3.8%)と続いた。1か月で許容できる残業時間も、「1~10時間」と答えた割合は18.3%、過去最多だった。
転勤に関する項目でも、「一度も転勤せずに同じ場所で働き続けたい」が昨年度から約10ポイント増加し36.4%と、過去最高を記録した。ワークライフバランスや働き方改革が叫ばれる昨今、新入社員の労働観が変わりつつあるようだ。
将来支給される公的年金についても聞いた。「老後の収入として期待している」と答えた人は11.7%で、「期待していない」(34.7%)、「どちらかと言えば期待していない」(33.6%)を合わせた割合は6割を超えている。昨年よりも約6ポイント増加していた。
政府は70歳まで雇用できるような制度の整備を進める方針だが、新入社員の思いとは溝がある。何歳まで働き続けたいか聞いたところ、最も多かったのは「60歳」(43.1%)。60歳を過ぎても働きたいと答えた人は32.7%と、昨年より1.5ポイント減少した。